解答

✨ 最佳解答 ✨

POINTは「物体系」です。
いま、小球と板からなる系においてエネルギー保存を適用しましょうか。
まず、外力により自然長からlだけ縮めているとき、この系におけるエネルギーは弾性力によるエネルギーのみです。
よって、
(小球&板の系の全エネルギー)=kl²/2
これが「小球&板による系内」で保存します。
次に、小球が板を離れてからバネの伸びが最大になるときの「小球&板による系内」の全エネルギーを考えましょう。
おにぎりさんのおっしゃる通り、バネの伸びをxとすると、弾性力によるエネルギーkx²/2が生じていることになります。
このとき、確かに板の速度は0なので、板の運動エネルギーは0です。
ところが、今は「小球&板の系内」でのエネルギー保存を使っているので、小球の運動エネルギーを求める必要があります。いや、さらに言うとバネの伸びが最大のとき、小球は坂を登っているかもしれませんので、これによる位置エネルギーも考察対象になります。
簡単に言うと
kl²/2=kx²/2+(バネの伸びが最大のときの、小球の力学的エネルギー)
という式を立式する必要があるのです。
しかし、小球の力学的エネルギーってどうやって求まるんでしょうか?
そもそもバネの伸びが最大のとき、小球がどの位置にあるかわからないので元も子もありません。

つまり、問題は系の取り方にあり、「板のみによる系」でエネルギー保存を用いる必要があったのです。
理論上おにぎりさんの系の取り方でも導出は可能でしょうが、本問では条件が不足しており、不適切な解法となってしまいます。
kl²/2は「小球&板による系」内で共有される弾性エネルギーなので、「板のみによる系」でのエネルギー保存の式に使うことはできないのです。

おにぎり

分かりました!ありがとうございます!

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