実験 ③ 細胞内ではたらく酵素による酸化還元反応
的 細胞内にある酸化還元酵素によって基質 (コハク酸)から電子が取り出されてい
ことをメチレンブルーの色の変化で確かめる。
コハク酸
還元型メチレンブルー
(還元型 Mb, 無色)
H2O
コハク酸脱水素酵素
(酸化還元酵素)
フマル酸
メチレンブルー
(酸化型 Mb, 青色)
11/12/02 通気
図I この実験で観察する反応 コハク酸からメチレンブルーを経て酸素に電子が渡され、水がミ
じる。
■準備 新鮮な生物材料 (ニワトリの胸筋, もやしなど), 8% コハク酸ナトリウム水溶液 (
量%), 0.1% メチレンブルー水溶液 (質量%), 蒸留水, 乳棒と乳鉢, ガーゼンベルク
アスピレーター(または真空ポンプ), ビーカー, こまごめピペット, 温度計, ワセリン
注意 試薬などが眼に入らないよう, 保護めがねを着用する。
【方法 ① 材料5gを乳鉢にとり, 蒸留水20mLを加えてすりつぶし、これをガーゼで
こして,ろ液を酵素液とする。
② ツンベルク管の主室に酵素液を5mL入れ, 副室にはコハク酸ナトリウム水溶液 5mL
とメチレンブルー水溶液を2~3滴入れる。
③ アスピレーターで管内の空気を排
気してから、副室を回して密閉す
る。
副室
④ ツンベルク管を傾けて,副室の液
を主室に注ぎ,かくはんする。
主室
⑤ 35~40℃の温水の中に浸し,液
の色の変化を観察する(図II)。
⑥ ⑤の観察の後, 副室を回して管内
に空気を入れ,液の色の変化を観
察する。
①図Ⅱ メチレンブルー (左)と還元型メチレン
ルー(右) を含んだ溶液 溶液の色には、酵素液
も含まれている。