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例題2 燃焼熱
プロパンCaHaの熱焼熱を求めよ。 ただし, プロパン (気), 水(液), 二酸化炭素(気)
の生成熱をそれぞれ105kJ/mol, 286kJ/mol, 394kJ/mol とする。
解法I…熱化学方程式の加減乗除
解法I…生成熱の差が反応熱に等しいことを利用
(解説) 解法I 熱化学方程式をつくり, 加減乗除して解く。
poln/
解法I…エネルギー図を利用
与えられた生成熱を用いて熱化学方程式をつくる。
プロパンの生成熱
3C(黒鉛)+ 4He (気) =D CaHa (気) + 105kJ
水の生成熱
Ha(気) +-02(気)=DH:0 (液) + 286kJ
…2
二酸化炭素の生成熱
C(黒鉛)+ O2(気)=D C02(気) + 394kjJ
求める反応熱を [kJ/mol]として, 熱化学方程式を書く。
プロパンの燃焼熱 CaHe (気)+ 502(気) =D 3C02(気)+4H:0 (液) +Q[kJ]
①~③式を用いて、 ①式を組み立てる。(必要な物質だけを集めていく。)
まず、1つだけ出てくる物質に注目して集めるようにする。 CaHa (気)は①式, Ha0 (液夜)は
2式,CO2(気)は③式のみに含まれる。CaHe (気)は①式の右辺に含まれるが, 求める式では
左辺に含まれることになるので, -1倍して加える。なお, 複数の熱化学方程式は, 連立方
程式を解くときと同様に,加減乗除ができる。
0x(-1) -3C(黒鉛)- 4H2(気)= -CaHa (気)- 105kJ
2×4
4H2(気)+ 202(気) =D 4H:0 (液) + 286kJ×4
3C(黒鉛)+ 302(気) = 3C02(気)+ 394kJ×3
502(気)= 3C02 (気)+ 4H:0 (液)- CaHe (気) +(-105kJ) +286kJ×4+394k]×3
3×3
これを整理すると, CaHa(気)+ 502(気) = 3C02(気) + 4H20 (液) + 2221kJ
解法I エネルギー図を用いて解く。
解法Iの0~をエネルギー図で表すと右図のようになる。
したがって, 反応熱Q[kJ/mol]は,
Q=394kJ×3+ 286KJ×4-105kJ= 2221 k]
解法I 生成熱と反応
熱の関係式に代入し
て解く。
反応熱=生成物の生成熱の総和一反応物の生成熱の総和
の関係を用いると,
高
単体
3C+4H2+502
105kJ
反応物 CaHa+50z
熱化学方程式とエネルギー図は
対応して考えられるようにする。
の×3
394kJ×3
,3C02+4H2+202
Q[kJ]
CaHa(気)+ 502 (気) = 3C02(気) + 4H20 (液) +Q[kJ]
2×4
286KJ×4
Q=394kJ×3+ 286kJ×4-105kJ=2221 kJ
(注意)単体の生成熱は、 生成熱の定義から0となる。
生成物 3C02+4H.O
2221kJ/mol
HRニサー