•Chemical Oxygen Demand
【問】
河川や海水など環境水の有機汚染の指標として COD (化学的酸素要求量)が用いられている。
COD とは試料水 1L 中に存在する有機物を、 過マンガン酸カリウムのような強力な酸化剤によ
って一定の条件下で酸化し, その際, 消費された酸化剤の量を, それに相当する酸素の質量 〔mg]
に換算したものである。 河川水の COD を分析するため以下の操作を行った。
300mL ビーカーに河川水試料 100mL を入れ, 6mol/L 硫酸水溶液を 10mL加え,さらに
(A)5.00×10-3mol/L 過マンガン酸カリウム水溶液を10.00mL加え, 湯浴上で加温した。 溶液が
熱いうちに(B) 12.5×10-mol/Lシュウ酸水溶液により適定して、 過マンガン酸カリウムの赤紫
色が消えたところを終点とした。 終点にいたるまでに使用したシュウ酸水溶液の滴下量は
3.00mLであった。
(1) 下線(A), (B)で試薬を加える実験器具として, 最も適しているものの名称をそれぞれ答えよ。
(2) 次の文章中の空欄 (a) (f)にあてはまる数値を答えよ。ただし, (c)
(f)は有効数字3桁で示せ。 0=16.0
硫酸酸性の条件では, 1molの過マンガン酸カリウムは(a) mol の電子を受け取り,これに
より (b)molのシュウ酸が酸化される。 上記の実験では, 滴下されたシュウ酸の物質量は
(c) mol であることから, 有機物の酸化で消費された過マンガン酸カリウムの物質量は
(d) mol であり,これは酸化剤としての酸素分子 (e) molに相当する。 したがって,今回
行った実験により測定された河川水中のCOD (f) mg/Lとなる。
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