-
-
112
歯科医療における歯科診療補助
(61)
1) 修復前準備
2) シェードテイキング (色調選択)
3) ラバーダム防湿
必要に応じて、 除痛のため浸潤麻
酔を実施
30
4) 歯間分離
隣接面を含む症例では,間隙を分
離する隔壁法が用いられる。
70
表I-4-1 直接修復の手順と使用器材の例
症例: 30歳女性 「左上の奥歯、 だいぶ前に治療した歯だがときどき痛む」との訴えで来院した.
上顎左側第一大臼歯 隣接面インレー修復辺縁部二次う蝕のため, 光重合型コンポジットレジン修復を行う
診療の手順
使用器材
診療補助・介助および留意点
基本セット
・コントラアングルハンドピース
・ポリッシングブラシ, ラバーカップ
(研磨剤使用の際は, フッ化物未配合
のもの),
・各種スケーラー
・シェードガイド ( 色見本)
▾
図 1-4-1 直接修復 (光激レーキイ
レジン修復)の準備器材
スプーン
①基本セットエキス
歯間分離器(セパレーター)
ウェッジ
ラー.
ベーター, ストッパー, バキュームチッ
??
キュームラバーチップ
② ラバーダム防湿用器材 (ラバーダムシート
バーダムクランプ, ラバーダムフ
ほか、ラバーセップス
バーダムパンチ,
③ 回転切削具 (ダイ
ヤモンドポイント,
③隔壁装置器具(リング状リテーナー。そり
ナルマトリックスなど)
⑤ 接着前処理 (マイクロブラシ, セルフエッチ
グプライマーなど)
⑥ボンディング材 (マイクロブラシ、ポンティ
グ材、光照射器など), ほか遮光板 (シール
⑦ レジン充填形成器, レジンペースト
歯科医師の指示のもと、口腔衛生指導
歯面沈着物の除去を行う.
カートリッジ式注射器
局所麻酔薬
浸潤麻酔針
ラバーダム防湿用器具一式 (テンプ 充填を容易にする.
レートも含む)
・ウェッジ
・歯が濡れている状態
シェードガイド
自然光のもと
シェードガイドを近づけて、 調和する色
調を選択する. (修復歯周辺, 反対側同名
もぬらす
で
*ユニットライトを消灯する.
* 短時間で行う.
(5)窩洞形成
感染象
.
誤飲などの医療事故の防止の目的でラ
バーダム防湿を行う. また窩洞が唾液な
どで汚染され接着性が低下するのを防ぐ
6) 高津
7)
.
写真のように複数歯露出して修復処置
を行う際、処置中以下のような工夫をす
る場合もある.
*ラバーダムシートは厚みがあり、色が
ついているものが望ましい.
* クランプを患歯にかけず, 多数歯を露
出させるため, テンプレートを使用する
必要がある
*処置中, ラバーダムシートが抜けるの
を予防するために, ウェッジを使うか
シートを巻き込むようにする.
8)
隣接面の検査を容易にする. 窩洞形成の
際、隣在歯隣接面や歯間乳頭の損傷を防