日本史
高校生

七色十三階の制とか十九階の制について教えてください😭

回答

聖徳太子の「冠位十二階」ってありましたよね。

それを廃止して、647年に制定されたのが、「七色十三階の制」です。(実際に施行されたのは648年)

それまでの十二階をいくつか統合して7つにして、新しく上に6階を加えました。
今までの最高位「大徳」に対応するのは、十三階制では7番目の「大錦」です。
服や冠、縁の色や素材で、冠位を表しました。

冠位十二階では、当時の権力者・蘇我蝦夷は含まれていません。蝦夷は子の入鹿に紫冠を授けており、蘇我氏は天皇と同じ、冠を授ける立場になっていました。
乙巳の変で二人が倒された後は、この七色十三階の制によって、臣下のすべてが天皇から冠位を授かることになりました。

649年に制定されたのが、「冠位十九階の制」です。
簡単にいうと、冠位の数が増えただけです。
官職の数が増え、十三階の冠位では足りなくなったからだと考えられています。

冠位十三階の制は、664年に廃止され、今度は「冠位二十六階」になります。
685年からは、「冠位四十八階」になっています。
これもまた、官職が増え、冠位が足りなくなるたびに増やしていった結果ですね。

701年、大宝令によって官吏の序列は整理され、冠位から官位に改められました。簡単でわかりやすい名称体系に整理され、階数は48から30に減らされています。

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