これは、反実仮想の構文だからです。
反実仮想の構文とは、「事実に反して、仮に想定したことを述べる」文のことです。
なので、「ましかば」の「ば」は、
必ず「順接仮定条件」の「ば」です。
そして、順接仮定条件の「ば」は、未然形接続です。
そのため、反実仮想の構文の、「ば」の前は、かならず未然形になります。
ちなみに、なぜ反実仮想の構文だとわかるのか?
この「ましかば」の文の最後、「まし」で終わりますよね?
助動詞「まし」が次の4パターンで使われる時、それは必ず反実仮想の構文です。
・~ましかば,…まし ・~せば,…まし
・~ませば,…まし ・~ば,…まし
訳は、「もし〜だったら、...だろうに」となります。
ちょいちょい出てくる構文なので、覚えておくと、後で助かりますよ。