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いくつかに分けて話します。
【合力と分力】
まず、大前提の注意点として、合力や分力というのは、重力や摩擦力、弾性力、糸の張力などといった力の種類を表すことばとは区別してください。合力というのは2つ以上の力があったときに、それだとめんどくさいから1つの力として考えたいなあというときに、仮想的に2つの力を合わせた力のことです。
物体⭕️に糸か何かをつけて、下の図のように引っ張ると上向きに動くのはわかると思います。これはこの2つの合力が上向きだから、上向きに力を加えているのと同じだと考えられるからです。
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逆に分力はあるひとつの力がはたらいているときに、この力を2つに分けたいときに、その分けられたそれぞれの力をいいます。こんなことをして何の意味があるのかと思うかもしれませんが、高校物理では物体に加わる力について方程式をたてます。このときに力の向きがバラバラだとめんどくさいので、力の向きを物体が運動する向きとそれに垂直な向きの2つに統一します。
これの一番わかりやすい例が2枚目の4番で、物体は斜面に沿って運動するので、重力は斜面に沿ってもいないし、斜面に垂直でもないので扱いにくいため、重力を2方向に分解しています。この2方向に分けられたそれぞれを分力といいます。
これらはそれぞれ力の平行四辺形の法則で作図できます。
【力のつり合い】
物体というのは、当たり前ですが1方向に力を加えられると動きます。しかし、例えば2力が反対方向に全く同じ力で引っ張られると動きません。これは、綱引きのようにお互いがお互いの力を打ち消しあって見た目力が加わっていないのと同じようなことだからです。これをさっきの「合力」という考え方でみると、合力が0だということです。
まとめると
力のつり合い→合力0
つまり物体に2つ以上の力がかかっていたとしてもそれを1つにまとめた力である合力が0なのであれば、力は加わっていない、すなわち静止した状態(もしくは等速直線運動の状態/まだ習っていなければスルーしてください)となります。2力のつりあい条件は、1枚目の下の方の問題にありますね。平行でない3力のつり合い条件は、高校になると習うと思います。
基本的なこととしてはこれくらいです。これさえ分かれば解ける問題もあります。やってみてください。