濃縮率とは濃度がどれだけ高くなったか(差ではなく倍率)をあらわしたものです。
例えば、1mlの溶媒の中に1mgの溶質が溶けていたとします。溶媒を蒸発させ、0.5mlにしたとします。そのとき、濃度は二倍になっていることがわかりますか?この二倍というのが濃縮率です。
なので、尿の濃度を血しょうの濃度で割れば、どれだけ濃縮されたかを計算することができます。
回答
そもそも濃縮率というのは、血しょう中に含まれている特定の物質が腎臓を通り、尿ができる過程でどれくらい濃縮されたかを示す値です。尿ができる時、水分が腎細管で再吸収されることが濃縮に大きく関係しています。血しょう中の各物質も再吸収されますが、糖分(グルコース)を除いて、水分ほど再吸収されませんから、大多数の物質は尿が出来る過程で濃縮される事になります。
計算では何倍に濃縮されたかを求めるので、尿中の濃度÷血しょう中の濃度となります。
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