回答

まず最初に誤解しやすい点として、分子は原子からできていますが、必ずしも原子が集まれば分子になるわけではありません。

まず、分子とは何かから説明します。僕の教科書通りに書くと
「物質を構成する粒子のひとつに、いくつかの原子が結び付いてできた分子というものがある。」
ですが、ポイントとなるのは、この「いくつか」の部分です。詳しいことは高校でやりますが、例えば水素原子が手を出しあって2個結び付いたら分子が完成します。水素原子が2個くっついているところにさらに水素原子がくっついて3つになるなんてことはありません。だから、水素分子は水素原子が2個集まってできたものだといえるんです。これを当たり前に感じると思いますが、そうじゃないやつが「分子をつくらない」やつです。

一回切ります

ブドウくん

大きく分けて3つに分かれます。どれもほぼ同じに見えると思いますが、微妙に違うので3つに分けます(名前や違いまではまだ覚えなくてもいいと思います)。
①金属結晶
いわゆる銅や銀などの金属です。銅を例にします。写真のように銅原子が規則的に並んでます。このとき、銅原子は数えきれないほどたくさん互いにくっついています。新たに銅原子がやってきたとしても、いくらでもくっつきます。そうなるとどこからどこまでを1塊と考えるかは難しいですよね。100個で1塊とするのか10000個で1塊とするのか...。いくらでも銅原子がくっついていけるということは、「いくつか」結び付いて分子になるというのがいえません。
よって、金属は分子を作らないんです。

例 銀・亜鉛・鉄など

②イオン結晶
イオン自体は中3で習うので、超簡単に説明します。
まず、NaClという物質はNa原子とCl原子がくっついたものではありません。Naの偽物(ナトリウムイオン)とClの偽物(塩化物イオン)がくっついていると思ってください。このNaの偽物とClの偽物は偽物どうしでとても仲がいいんです。だから必ずNa偽物とCl偽物は隣どうしじゃないと嫌なんです。そうなると、写真のように交互に、数的には1:1ずつになるように、くっつくしかないですよね。
このときもNa偽物とCl偽物が1:1という比は決まっているもののたくさん結び付き過ぎてどこからどこまでを1塊とみなせるかは難しいですよね。だから、分子を作らないんです。そもそも、偽物の集まりであり、原子が集まってできたものでもないですしね。


塩化ナトリウム
炭酸水素ナトリウム
炭酸ナトリウム
水酸化ナトリウム
など多数。でも問題では塩化ナトリウムくらいしか出てこない

③共有結合結晶
これの説明をするのは難しいので、写真を見てそのイメージをとらえてほしいです。
この例の1つである炭素(ダイヤモンド)を見てみると、1個の原子の下に4個の原子がくっついた正四面体のような構造が無数に並んでます。数えきれないですね。だから分子を作らないものです。なんかピラミッドみたいでガッチリしてるので硬いんです。
同じ炭素でもシャーペンの芯とかに使われてるやつはダイヤモンドとは構造が違って、六角形がミルフィーユ状に重なってます。だから柔らかいんです。どちらにせよいっぱいあるので分子を作りません。

ブドウくん

一応、一通り説明したつもりです。
(2)の化合物と単体の違いはわかりますか?わかるならいいですが、わからないならばよろしければコメントしてください

やばいです!こんなバカでもわかりました!ありがとうございます!

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