いい例えなのかは分かりませんが…
野生のライオンを捕らえて動物園に輸送するとします。
どんなライオンを捕らえますか?
今にも死にそうなライオンは捕まえませんよね?
雄々しい姿を見せてくれる元気なライオンを捕まえるでしょう。
そして、我々が動物園で見たいライオンの姿はどんな姿でしょう?
野生の時と同じように動く元気なライオンですよね?
つまり、捕まえるときも動物園で見るときも元気なライオンがいいわけです。
しかし、野生から動物園への輸送中はどうでしょう?
元気なライオンに暴れられては困りますよね?
この時だけはあまり元気ではないライオンの方がいいわけです。
つまり、欲しいのは元気なライオンなのですが、輸送中だけは大人しいライオンがいいのです。
植物にとってアンモニウムイオンとは我々にとってのライオンみたいなものなんです。
植物はアンモニウムイオンが欲しいんです。
ところが、このアンモニウムイオンは根から葉へ輸送中に暴れるんです。
ではどうするかというと硝化して暴れないようにするんです。
そして必要なところへ輸送してから再びアンモニウムイオンにして活用するのです。
あーなるほど!
ピピさんの画像の方は見てないので勘違いしてました!
ピピさんは2つの話をごちゃ混ぜに考えていませんか?
ピピさんの言う通り硝化は土の中で起こっています。
つまり、「なぜ硝化するのか?」という質問に対する答えは「硝化細菌がエネルギーを得るため」となります。
ここには植物の都合なんて関係ありません。
植物がいくらアンモニウムイオンが欲しいと言っていたとしても、硝化細菌もエネルギーを得るために硝化をしないといけないんです。
ピピさんの質問には2つの話が混ざってますよ。
正確に分けるとすれば、
1.結局植物が欲しているのはアンモニウムイオンなんですよね?
ならなぜ硝酸イオンを吸収するのですか?
2.硝化細菌はなぜ硝化するのですか?
となるかな〜。
でも、硝化って土の中で行われますよね?
結局吸収するのが硝酸イオンになってしまいませんか