みんな「理系科目は覚えないで良い」とか「理解が大事」とか言いますけど、それってなんでですかね?
覚えることがないって、それだけ聴いたらそう思うに決まっています。
そんな事を言っている人たちは、本当に何も覚えていないんですかねぇ…
教科書には何て書いてあるのか知りませんけど、
数学や物理などには、それぞれ
定義、原理、定理(公式)の3つに大別できます。
定義とは、ある人間が決めたいわば「名前」
で、覚えるしかありません。
(例:有理数≡互いに素な整数の分数で表せる数)
原理とは、ある観察者が発見した経験的予測をいい、これも証明がなく、覚えるしかありません。
(例:ニュートンの運動方程式、熱力学第一法則など)
定理,公式とは、定義,原理から導かれる式をいい、
これのみが証明,導出可能です。
(例:運動量保存則、エネルギー保存則など)
ただ、一般に公式と言われるものでも、大学で習うものなどはあまり深追いするものではなく、覚えるべきだと思います。
また、覚えるときは完璧に覚えましょう。
例えば、運動方程式を
ma=F などと覚えていませんか?
d/dt(mv)=ΣF
ですよ?(mが一定でないと上の式は成り立ちません)
教科書で書いてある事が必ずしも正しいとは限りません(間違ってはいないだろうが、本質をついていない事が多い)
証明とはその原理→定理までの経緯を追って、この公式が何をいっているのかを吟味することに他ならない為、証明はできた方がいいに決まってるんですが、物理は数学と関係が深い学問ですから、証明をするならまず微積分、三角関数をマスターしてから物理をまなぶのがいいのではないかと思います。