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高校生

中和の量的関係で
酸の物質量×酸の価数=塩基の物質量×塩基の価数 とあるのですがなぜ電離度のことを考えなくていいの?

回答

良い質問です。
電離度が1の強酸と0.01の弱塩基の中和を考えます。
分かりやすくするためにお互い100(HとOH)づつ用意したとしましょう。
電離度1の強酸では、Hが全て電離し、H+になります。
一方、電離度が0.01の弱塩基は、OH100分子のうち、1分子だけが電離してOH-になります。

これらが反応して水分子を作りますが、その後、その後溶液内にはOH-がなくなりますので、また新しくOH分子が電離するのです。(電離度が低くても、1分子はイオンになり、反応していく)

なので、実質、どちらかが消えて無くなるまで中和反応が進むので、電離度は無視した公式が生まれます。

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強酸と強塩基は電離度1なので、大丈夫であると思うのですが、問題は弱酸と強塩基のようなパターンです。
例えば酢酸を水酸化ナトリウムで中和したとします。すると水酸化物イオンが酢酸中の水素イオンと反応して水を形成します。この時、水素イオンが消えてしまったために、酢酸は水素イオンを出す方向に平衡移動します。これを繰り返し最終的には、水素イオンがなくなります。(水酸化物ナトリウムが先になくなったとき、これは緩衝液を示す)
まだ平衡の範囲を習っていないのであれば、今は量的関係のときは電離度は無視して考えてよいと覚えておいてください。

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