文節分け
1. 彼は
2. 昔の
3. ことを
4. 思い出して
5. しまう
6. そうだ
なぜこのように区切れるのか?
文節は「意味のかたまりごとに区切る」と考えます。
順に説明します。
1彼は
→ 主語の「彼」に助詞「は」が付いているので1文節。
2昔の
→ 「昔」+連体助詞「の」で、「昔の〇〇」と続く名詞を修飾する形です。
3ことを
→ 名詞「こと」+格助詞「を」で目的語を作っています。
4思い出して
→ 動詞「思い出す」の連用形「思い出して」。次に続く「しまう」とセットになりますが、ここでは文節的には一応区切ります。
※動詞+補助動詞は文節的に別にするのが基本です。
5しまう
→ 補助動詞「しまう」。思い出して → しまう で「思い出してしまう」という意味を作っています。
6そうだ
→ 伝聞を表す終助詞の「そうだ」。ここで文が終わります。
補足
文節は「文の意味を保ちながら最小の意味のまとまりに分ける」という考えで区切ります。
例えば「思い出してしまう」はひとまとまりの意味ですが、文節としては「思い出して」「しまう」と分けます。
(理由は「思い出して」の後にさらに別の補助動詞が来る可能性があるからです。)
正式な文節分けのルールでは
彼は|昔の|ことを|思い出して|しまう|そうだ → 6文節
が正しいです。
※文節は「ね」「よ」「さ」を入れて確認するやり方を中学で習いますよね
• 彼はね
• 昔のさ
• ことをね
• 思い出してね
• しまうね
• そうだね
この確認法でも6文節です。
なぜ5文節と書かれていたのか?
実は中学校では、ときどき簡略的に「補助動詞はくっつけて1文節に数えてもよい」と教える教材や先生もいます。
たとえば
• 「思い出してしまう」をまとめて1文節
• さらに「しまうそうだ」をまとめる場合もまれにあります
すると
彼は|昔の|ことを|思い出してしまう|そうだ → 5文節
こうなるわけです。
答えに5文節と書いてあったのですがどちらが正解なのでしょうか