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「軍部大臣現役武官制」は、陸軍大臣や海軍大臣に現役の軍人しか就任できない制度でした。この制度は明治時代の軍部の地位を強化するために導入され、軍部の政治への関与を高める役割を果たしていました。
改正(廃止)の経緯
山本権兵衛内閣(第一次山本内閣)がこの制度を廃止し、この改正により、現役の軍人だけでなく、退役した軍人(軍OB)も軍部大臣に就任できるようになりました。
改正による変化
1. 内閣の自由度の拡大
現役武官に限定されていた時代には、軍部の推薦を受けた特定の現役軍人しか陸海軍大臣になれませんでした。このため、内閣は軍部に依存し、軍の意向に従う必要がありました。改正後は、退役した軍人も候補に加わったため、内閣の選択肢が広がり、軍部の直接的な影響を受けにくくなりました。
2. 軍の意向をくみ取らない人事の可能性
退役軍人は現役軍人の指揮系統から外れています。そのため、必ずしも現役軍人の意向を忠実に反映するわけではなく、内閣が軍の意向を無視して人選することも可能になりました。
3. 軍部の反発と影響力の強化
改正は、軍部にとって「内閣が自分たちをコントロールする手段を持った」という危機感を与えました。これにより、軍部はますます政治への関与を強めるようになり、後に軍部の独裁的な権力が強まるきっかけの一つともなりました。
軍の影響力が高まったとされる理由
表面的には内閣の自由度が増したように見えますが
軍部は内閣に影響を与える新たな方法を模索し、より直接的で強硬な手段を取るようになり、また
軍部が政治への関与を強化した結果、内閣は結局、軍部に配慮せざるを得ない状況が増えました。
この改正自体は民主的な内閣運営を目指したものでしたが、軍部が逆に政治的発言力を増大させる動機となり、最終的には昭和期の軍部独裁につながる一因となったと言われていらしいです!
補足が必要なら教えてください!
とてもわかりやすい解説ありがとうございます。
理解することができました!