✨ ベストアンサー ✨
どちらもサ行下二段活用の「参らす」が使われていますね。
「参らせたる大殿油」の「参らせ」は少し特殊で、訳をすると「灯し申し上げている灯火」となります。「たる」は存続「~ている」で訳します。今回は恐らく、補助動詞ではなく本動詞として使われているはずです。本動詞としての「参らす」は、「与ふ」の謙譲語になります。
「高坏を差し上げている」と訳しても良いかもしれませんが、火がついているということを強調するために、「灯し申し上げている」という補助動詞的な訳になっているのかもしれません。本動詞には、申し上げると訳をすることはほぼないですが、今回は文脈判断で補助動詞の訳になっているのだと思います。
真っ暗な中で、火のついていない明かりを持っているわけがありません。この後に、髪の筋とかもはっきり見えて恥ずかしい!みたいな表現があったはずです。暗いとこで火を灯して中宮の絵を見ているので、「灯し申し上げる」と訳をしても良いのではないでしょうか。自分の学校の先生は、「ここは難しいからスルーしていいよ」と解説を諦めてしまっていましたが笑
「まもり参らする。」の「参らす」は、補助動詞として使われています。「お~申し上げる」というように使われているものです。
訳をすると、「見つめ申し上げる。」となります。
これは上にあるラ行四段動詞の「まもり」(見つめる、見守るという意味があります)に敬語の意味をプラスする役割があります。「まもり」だけでは敬語の意味を持たないので、「敬語の意味を持つ動詞」にするために使われるのが補助動詞だと思ってください。
間違ってたらすみません!