複素数の相等を用いる理由はいくつかあります
理由その➀:複素数の方程式a+bi=0 は、a=0、b=0(複素数の相等)で解くのが高校数学の基本だから
理由その②:簡単に解けるから(以下のように計算すると難しい)
理由その③:係数が複素数なので判別式でD>0が使えないから
(複素数は正負の概念がありませんし、この問題の場合、判別式の中の虚数項=0を満たすkをみつけても実数解になりません)
理由その④:判別式でD>0が使えないなら、複素数解を求め、実数になるようにkを定めるのは、
かなり難易度が高いから(この問題の場合、解析的に解くことはとても困難)
実際に複素数解をを求めて、k=-4を代入すると、x=3が出ますが、
x=(1 ー i)/4・[4 ー i ± C^(1/4){cos(θ/2)+sin(θ/2)}]
C=√{(10k+12)²+(k²+12k-13)²}
tanθ=(10k+12)/(k²+12k-13)
複素数解を求めて、虚数部分=0の条件を満たすkを求めるより、
最初の関数の状態で、虚数部分=0の条件を満たすkを求める方が、手っ取り早いです。
ということで、理由はその➀と考えてください。
理由その➀は少し語弊があるので、以下のように読み替えてください。
「a,bが実数のとき、複素数の方程式a+bi=0 であるなら、必ずa=0、b=0(複素数の相等)であるので、
これを用いると簡単に解けるし、高校数学の基本だから」