数学
高校生

どうして、方程式が実数解を持つようなkの値を求めるために、複素数の相等という解法を用いるのですか?

68 2 重要 例題 43 虚数を係数とする2次方程式 000 の方程式 (1+i)x2+(k+i)x+3+3ki = 0 が実数解をもつように の値を定めよ。 また、 その実数解を求めよ。 CHART 解答 SOLUTION 2次方程式の解の判別 判別式は係数が実数のときに限る。 MOITULO 実物 D≧0 から求めようとするのは完全な誤り (下の INFORMATION 参照)。 実数解をαとすると (1+i)ω2+(k+i)a+3+3ki = 0 基本 この左辺を a+bi (a, b は実数) の形に変形すれば, 複素数の相等により a=0, 6=0 ←α, kの連立方程式が得られる。 方程式の実数解をα とすると (1+i)a2+(k+i)a+3+3ki=0 整理して (a2+ka+3)+(a2+α+3k)i=0 α,kは実数であるから, a2+ka+3,a2+α+3k も実数。 (k-1)a-3(k-1)=0 (k-1)(a-3)=0 よって a2+ka+3=0 ...... ① α2+α+3k=0 ...... ② ①② から ゆえに よって k=1 または α=3 [1] k=1 のとき ! なぜ (S-)&+n)e=1-e-s x=α EXERCISES A 33 次の2 を代入する。 ◆a+bi = 0 の形に整 (1) 2 (3) 342 次の (1) (3) 35③ (1) ■この断り書きは重B 363 ◆ 複素数の相等。 ◆ α2 を消去。 infk を消去すると α-22-9=0 が得られ 1037 ①,② はともに2+α+3=0 となる。 因数定理 (p.83 基本事項 を利用すれば解くこと きる。 c1 0>(S- これを満たす実数 αは存在しないから,不適。 ◆D=12-4・1・3=-11 03 [2] α=3 のとき ① ② はともに 12+3k=0 となる。 ゆえに k=-4 >0 ①:32+3k+3=0 103 ②:32+3+3k=0 [1], [2] から, 求めるんの値は 実数解は k=-4 0> x=3 INFORMATION 2次方程式 ax2+bx+c=0 の解を判別式 D=62-4ac の符号によって判別できる のはa,b,c が実数のときに限る。 例えば, a=i, b=1,c=0 のとき 62-4ac=1>0 であるが, 方程式 ix²+x=0の解 ■はx=0, iであり,異なる2つの実数解をもたない (p.81 補足参照)。 H

回答

複素数の相等を用いる理由はいくつかあります
 理由その➀:複素数の方程式a+bi=0 は、a=0、b=0(複素数の相等)で解くのが高校数学の基本だから
 理由その②:簡単に解けるから(以下のように計算すると難しい)
 理由その③:係数が複素数なので判別式でD>0が使えないから
 (複素数は正負の概念がありませんし、この問題の場合、判別式の中の虚数項=0を満たすkをみつけても実数解になりません)
 理由その④:判別式でD>0が使えないなら、複素数解を求め、実数になるようにkを定めるのは、
 かなり難易度が高いから(この問題の場合、解析的に解くことはとても困難)
 実際に複素数解をを求めて、k=-4を代入すると、x=3が出ますが、
 x=(1 ー i)/4・[4 ー i ± C^(1/4){cos(θ/2)+sin(θ/2)}]
   C=√{(10k+12)²+(k²+12k-13)²}
   tanθ=(10k+12)/(k²+12k-13)

複素数解を求めて、虚数部分=0の条件を満たすkを求めるより、
最初の関数の状態で、虚数部分=0の条件を満たすkを求める方が、手っ取り早いです。

ということで、理由はその➀と考えてください。

GDO

理由その➀は少し語弊があるので、以下のように読み替えてください。
「a,bが実数のとき、複素数の方程式a+bi=0 であるなら、必ずa=0、b=0(複素数の相等)であるので、
 これを用いると簡単に解けるし、高校数学の基本だから」

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