まずは,助動詞「まし」の活用形と接続を確認しましょう。
(未然形/連用形/終止形/連体形/已然形/命令形の順になっています)
「まし」:(ませ)/○/まし/まし/ましか/○
ましか
助動詞「まし」は未然形接続ですから,直前には必ず動詞の未然形があります。
ちなみに「まし」の未然形には「ませ」と「ましか」の二種類がありますが,
時代によって用いられている形が異なるだけで,意味や使い方はまったく同じです。
2)助動詞「まし」の意味は?
助動詞「まし」には全部で三種類の意味があります。
「まし」:反実仮想(もし~としたら,…だろうに)
ためらいの意志(~しようかしら,~ものだろうか)
希望(~したら良いのに)
これだけを見ると「よくわからない…」と思う方もいると思いますが,
「まし」が反実仮想の意味で用いられる場合,次のうちのいずれかの形を取ります。
・~ましかば,…まし ・~せば,…まし
・~ませば,…まし ・~ば,…まし
これらの形を見つけたら,そこでの「まし」は必ず反実仮想です。
逆に,これらの形で用いられていない場合,「まし」はためらいの意志か希望となります。
長文失礼しました!少しでも参考になれば✩*゚
ありがとうございます🙋