例えばH2Oは水素原子2個と酸素原子1個からなる分子です。つまり、3つの原子がくっついた状態で存在しています。ですが、Ag2Oというのは銀原子2個とO原子1個からなる3原子分子というわけではありません。
似たような書き方ですが、水H2Oは「分子式」、酸化銀Ag2Oは「組成式」と呼ばれる化学式です。分子式は原子の数を書いた式ですが、組成式は原子の数そのものではなく、原子の数の比を書いたものです。つまり、AgとOが2:1で結びついているということであり、イメージとしてはAg2兆個、O1兆個からできているといった感じです。今は単にAgとOと書きましたが、実際には銀イオンと酸素イオンの形で結びついていて、こういう結晶をイオン結晶といったりします。
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