試験管 P と Qを日光のよく
60分後に, BTB 液の色がどのように変化したかを調べた。
3
60分後に溶液の色を調べたあと,試験管Pのオオカナダモの
葉を1枚とり、熱湯に数分間ひたしてから、あたためたエタノー
ルにつけて脱色し, ヨウ素液につけて色の変化を調べた。
表1は, この結果をまとめたものである。
表 1
実験開始時
30分後
60分後
ヨウ素液による葉の色の変化
BTB 液の色
試験管 P
黄色
緑色
青色
青紫色になった。
気体の体積 [cm²]
図2 試験管A
実験 2
① 4本の試験管A~Dを用意し, A には水を, B には一度沸騰させたあと室温まで冷ました水
を、CとDにはストローで息をふき込んだ水を,それぞれ入れた。
2 図2のように,試験管A~D の
液中に, 大きさや葉の枚数がほぼ同
じであるオオカナダモをそれぞれ
3gずつ入れ,試験管 D だけは全体
をアルミニウムはくでおおった。
(3 試験管 A~Dを, 日光のよく当
たる場所に4時間置いた。
3X
表2は、4時間後にそれぞれの試験管にたまっていた気体の体積を調べてまとめたものである。
また,たまった量が最も多かった試験管Cの気体中に, 火のついた線香を入れたところ,線香が炎
を上げて燃えたため, 試験管Cの気体は酸素を多く含んでいることがわかった。
表 2
水
- 14 -
試験管B 試験管 C
温度
オオカナダモ
*****
☆☆☆☆☆
室温まで冷ました水
一度沸騰させたあと
息をふきこんだ水
ストローで
P
たあ
試験管 Q
黄色
黄色
黄色
水と
試験管 A 試験管 B 試験管 C
0.4
0.01
5.1
BTB液
試験管D
試験管 D
0.1
Jish J J J
息をふきこんだ水
ストローで
アルミニウムはく
はたらきが行われていたことがわかる。
アx : 液中に酸素を出した
イx : 液中に酸素を出した
ウx:液中の二酸化炭素を吸収した
エ x : 液中の二酸化炭素を吸収した
X
巣の細 にある
y: アルカリ性から酸性
y: 酸性からアルカリ性
y: アルカリ性から酸性
y: 酸性からアルカリ性
Z でデンプンをつくる
z: 葉緑体
z:核
z:核
z: 葉緑体
(2) 実験2でそれぞれの試験管にたまった気体の量を比較すると,試験管Bで最も少なかった。 その理
由として最も適当なものを、次のア~エのうちから一つ選び, その符号を書きなさい。
ア 試験管B の水には,二酸化炭素がほとんど含まれていなかったから。
試験管Bの水には, 酸素がほとんど含まれていなかったから。
ウ 試験管Bの水には, 有機物がほとんど含まれていなかったから。
エ試験管 B の水には, 水中にすむ小さな生物がほとんど含まれていなかったから。
- 15 -
3 実験2の試験管 C で, オオカナダモは呼吸と光合成の両方を行い, 光合成のほうをより盛んに行っ
ていた。試験管Dでは, オオカナダモはどのようなはたらきを行ったか。 「光合成」ということばを用
いて, 20 字以内 (句読点を含む。) で書きなさい。
(4) 実験2で用いたものと同じ種類のオオカナダモ80gが入っている水槽を, 実験2の試験管Cと同
じ環境下で5時間置いた場合, 発生する気体の体積は何cmになると考えられるか。 次のア~エのう
ちから最も適当なものを一つ選び, その符号を書きなさい。
136cm3
イ146cm
ウ158cm
I 170 cm³
1
6
7 (1) 200 Pa
8
(1)
(4) I
9 (1) ア
(3) FIR
(3) 光合成を行わずに, 呼吸だけを行った。 (例)
(2) イ
(2) ア
(2) 手であおぐようにしてかぐ。 (例)
(4) I
(3) 方法...蒸留,符号・・・イ (完答)
大きさ
0.20
0
[N] 0 2.0 4.0 6.0 8.0
水面から直方体B の
下面までの長さ[cm]
〔解説〕
(1) 電流は 6.02.5 = 2.4 [A] なので、電力は 6.0 x 2.4 = 14.4 [W] 熱量は 14.4×120=1728 [J]
(2) 水酸化ナトリウムは電解質であり,陽イオンのナトリウムイオンと陰イオンの水酸化物イオンに電離する。
(3) 被子植物の花では、おしべのやくでつくられた花粉がめしべの柱頭につくと、胚珠は種子に、子房は果実になる
(4) 気温は,地上およそ1.5mの高さに乾湿計の感温部を置き, 直射日光が当たらないようにして乾球で測定する。
2 (2) 低倍率の広い視野で観察する部分を探し, 高倍率にしてくわしく観察する。 アメーバなどの単細胞生物の体
が1個の細胞でできているのに対し, 多細胞生物の体には 細胞-組織-器官-個体という階層的な構造がある。
(3) (4) 図4のAで染色体が複製され、 C→E→B→D→F のように細胞が分裂する。 体細胞分裂の前後で染色体
数は変わらない。 植物の根は,先端付近で盛んに細胞分裂し,新たにできた細胞が大きくなることで根がのびる。
3 (1) 食塩水の溶媒は水, 溶質は食塩。 5%の食塩水 50.0gにとけている食塩の質量は 50.0 × 0.05= 2.5〔g〕
(2) (a) 鉄粉が酸素に触れないよう密閉すれば,それ以上反応しなくなる。 酸化鉄は鉄と性質が異なり, 磁石につな
(b) 鉄球では,内部の鉄は酸素と触れ合わないため, 鉄粉と比べて酸化の反応は穏やかになる。
ない。
(3) 実験1と3は温度が上昇する発熱反応, 実験2は簡易冷却パックなどにも利用されている吸熱反応である。
4 (1) (4) 初期微動継続時間は,震源からの距離に比例する。 24kmを8秒で進むS波の速さは3km/sで, 48÷3=
16 [秒] より 地震発生は地点Aで主要動が始まった16秒前の10時19分57秒, 速報の発表は5秒後の10日
20分02秒。 地点Eで主要動が始まったのは, 180÷3= 60 [秒後] の10時20分57秒 (速報発表の55秒後
(2) (3) 陸のプレートの下に沈み込んだ海のプレートがはね返るときに, 津波などをともなう大きな地震が起こる。
5 (1) 音の速さは約340m/s で, 光の速さよりもはるかに遅いため, 遠くで鳴る花火や雷の音は光よりも遅れて届く
(2) 弦を短くするほど, おもりを増やして弦を張る力を大きくするほど, 音の振動数が多くなって高い音が出る。
(3) (4) 図3の波形は, 10目もり=0.01秒で2.5回振動しているので, 振動数は 2.5 0.01 = 250 [Hz] 空気
抜くと音を伝える物質がなくなり、音の振動数は変わらずに振幅だけが小さくなって, 音はしだいに小さくなる
6 (1) (2) 冬には陸が海よりも冷え, 海上で上昇気流が生じるため, 図3のAのように大陸上で発達したシベリア高
圧から, 太平洋へ向かって北西の季節風がふく。 夏 (B) には太平洋上で小笠原気団が発達し, 南東の季節風がふ
(3) 水蒸気を含む空気が上昇すると, 気圧の低い上空で膨張し, 気温が下がる。 やがて露点に達すると雲ができる
(4) 2月には,空気中の水蒸気量は 8.8 × 0.44 = 3.8... [g/m²] 7月には 24.4 × 0.78 = 19.0….. [g/m²]
7 (1)
の体積は 3.0 × 3.0 x 2.0 = 18.0 [cm] , 質量 18.0g。 水圧は 0.18 ÷ (0.03 × 0.03) = 200 [Pa
(2) 浮力と, 糸が直方体Aを引く力は上向きにはたらき,これらの和は,下向きにはたらく重力とつり合っている
(3), (4) 浮力は物体の質量には関係せず, 水中にある部分の体積が同じであれば浮力も同じになる。
×
8 (1) オオカナダモが葉緑体で光合成を盛んに行って二酸化炭素を吸収したため、 液が酸性からアルカリ性に戻った
(2) 試験管 B では,水を沸騰させたことで水中の二酸化炭素がなくなり, 光合成ができなくなったと考えられる。
(3) 試験管Cでは光合成が呼吸よりも盛んに行われ, 光の当たらなかった試験管Dでは呼吸だけが行われていた
80 5
(4) オオカナダモ3gは4時間で5.1gの気体を出すため,80g・5時間では, 5.1 ×
170 [g]
3 4
9 (1)物質が液体から気体に状態変化すると, 物質をつくる粒子の運動が激しくなり、粒子どうしの間隔が広がる。
(2)~(4) 実験2の蒸留では, 水よりも沸点の低いエタノールが先に気体となって出てくるため, 試験管Aの液体
をわずかに含むエタノールとなる。 表2より密度は Aの液体<ポリプロピレン <Bの液体<ポリエチレン・
の液体となる。 においをかぐときは直接かがず, においを手であおぎ寄せるようにする。
=
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