図2のグラフが折れ曲がっているところの値から、この塩酸40.0gと炭酸水素ナトリウム5.0gがちょうど反応することがわかります。このとき、塩酸は炭酸水素ナトリウムとすべて反応しているので、これ以上炭酸水素ナトリウムを加えても発生する二酸化炭素の量は増えません。
【アについて】
炭酸水素ナトリウム6.0gと反応する塩酸の質量をx[g]とすると、40.0g:5.0g=x:6.0gの比例式が立てられ、これを解いてx=48(g)となります。
【イについて】
塩化ナトリウムは、塩酸と炭酸水素ナトリウムが反応すると発生するため、炭酸水素ナトリウムの質量にかかわらず、反応後の水溶液すべてに含まれています。
【ウについて】
グラフから炭酸水素ナトリウムの質量が5.0gまでは比例していますが、それ以降は比例せず値は一定となっています。選択肢では「常に」という言葉があるため、この選択肢は誤りとなります。
【エについて】
二枚目の写真のように、加える炭酸水素ナトリウムの質量が増えていくと、やがてすべての塩酸が反応し、発生する二酸化炭素の量が増えなくなります。これを選択肢では、「二酸化炭素の質量が変わらなくなったとき」と表現しています。