理科
中学生

いちごの有性生殖と無性生殖の育ち方は違いますか?

回答

【長野県 野菜花(か)き試験場 インタビュー 抜粋引用】
『_イチゴの繁殖形態には、“栄養繁殖”と“種子繁殖”があります。 栽培株(親株)からは“ランナー”と呼ばれる枝の一種が地面を這うように伸びます。伸びたランナーの先端には子苗が育ち、この子苗を切り離して次代の栽培株を得ます。このようにして“ランナー”により株を増やす方法を“栄養繁殖”と呼んでいます。栄養繁殖の大きな特徴は、親株の性質と子苗の性質が同じになることです。この特徴により、同じ性質を持ったイチゴを増やし、収穫することができます。しかし、子苗を得るための苗床や育苗にかける時間と手間が必要になります。また、ウィルス病や萎黄病などの病害に感染している場合は、ランナーを通じて親株から子苗に伝染します。その時は苗を更新する必要があります。 もう一つの繁殖形態として、種子を発芽させて苗を作る方法があり、“種子繁殖”と呼ばれています。種子繁殖では、イチゴ表面にある粒々の種をまいて苗を育てます。しかし、種からは様々な性質を持った株が育ち、親と同じ性質を持ったイチゴを収穫することはできません。そのため、“種子繁殖”は新しい品種を作りだす目的で利用されてきました。 “種子繁殖”で新しい品種を見出し、“栄養繁殖”でその数を増やすというのがイチゴの品種育成~栽培の流れです。“種子繁殖”にはウィルス病などの病害が次代に伝染しないほか、育苗作業が簡易であるなどの利点があるため、最近は“種子繁殖”型品種の利用に向けた研究も行われています。 』

_苗まで育てば、その後は育て方は一緒ですが、どんな形質が発現するか、は、顕性遺伝の発現状況によって違います。
_分かり易く言うと、育て方は一緒ですが、育ち方は持っている遺伝子に依って変わってくる可能性があります。

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