✨ ベストアンサー ✨
はじめの2文は次のような現代語訳になります。
北の方はひたすら(師殿を)泣いて恋い慕い申しあげなさる。
(それを)見聞き申しあげる人々も、(北の方を)心穏やかでなく思い申しあげている。
1文目は、「北の方(主体)」が「帥殿(客体)」を恋しく思っています。
2文目は、「見聞き申しあげる人々(主体)」が「北の方(客体)」をかわいそうに思っています。
北の方が帥殿を恋しく思ってあんまりにも泣いていらっしゃるから、周りでその様子を見ている人たちは、「ああ、北の方はなんてかわいそうでいらっしゃるんだろう」って思っているわけですね。
お気づきでしょうか?
2文目に「帥殿」は出てきません。
「周りの人」と「北の方」しか出てきません。
だから敬意は向けられようがないですね。
なるほど、泣きじゃくる北の方の方を可哀想だと思ってたのですね。ややこしい…ご丁寧な解説ありがとうございました🙇♀️
もう少しドライに回答するなら、傍線部?の上に「客体への敬意を表している」と書いてあって、その前を読むと客体は「北の方」と書いてあります。