古文
高校生
解決済み

bは謙譲の補助動詞なので「思ひ聞えられて」いる帥殿への敬意なのではないのですか?

敬意の判別 北の方は(帥殿をせちに泣き恋ひ奉り給ふ。見聞き奉る人々もやすからず思ひ聞こえた 上(=北の方)はかしこく御車 り。......(紳殿は)いみじう忍びて夜中におはしたれば に乗せ来りて、おましながらかきおろし奉りける。 (北の方は帥殿に) よろづ騒がしう泣く 泣く聞こえ給ひて、 (栄華物語) GOA chapter 古
去 5 88 のうちから一つ選べ。 問 傍線部a~eの説明として最も適当なものを次の a 「奉り」と「聞こえ」とは北の方への敬意 a 「奉り」とc 「おはし」とは帥殿への敬意 b「聞こえ」は帥殿、d「奉り」は北の方への敬意 c 「おはし」とe「給ひ」とは読者への敬意 ⑤5 d「奉り」は読者、e「給ひ」は北の方への敬意 傍線部aの主体・客体を見てみよう。 前述のとおり、主体は「北の方」、客体は「帥殿」。 傍線部aの終止形「奉る」は、補助動詞の場合必ず謙譲語となる。謙譲語は、 i②にあるように客体への敬意を表すので、a は「帥殿」に対する敬意、aを帥殿への 敬意としていない①は×。 次に、bをみると、主体は「見聞き奉る人々」。客体は目的語にあたる人物で、ここで は省略されているが「北の方」。bの終止形 「聞こゆ」は覚えておくべき重要古語で、 補 助動詞の場合は必ず謙譲語となる。つまり、客体への敬意を表している。 bを帥殿 へとしているは×。cの「おはし」(終止形「おはす」)は尊敬語で主体に対する敬意 daと同様客体への敬意なので なの ✕。 主体

回答

✨ ベストアンサー ✨

はじめの2文は次のような現代語訳になります。

北の方はひたすら(師殿を)泣いて恋い慕い申しあげなさる。
(それを)見聞き申しあげる人々も、(北の方を)心穏やかでなく思い申しあげている。

1文目は、「北の方(主体)」が「帥殿(客体)」を恋しく思っています。
2文目は、「見聞き申しあげる人々(主体)」が「北の方(客体)」をかわいそうに思っています。

北の方が帥殿を恋しく思ってあんまりにも泣いていらっしゃるから、周りでその様子を見ている人たちは、「ああ、北の方はなんてかわいそうでいらっしゃるんだろう」って思っているわけですね。

お気づきでしょうか?
2文目に「帥殿」は出てきません。
「周りの人」と「北の方」しか出てきません。
だから敬意は向けられようがないですね。

小野田

もう少しドライに回答するなら、傍線部?の上に「客体への敬意を表している」と書いてあって、その前を読むと客体は「北の方」と書いてあります。

なるほど、泣きじゃくる北の方の方を可哀想だと思ってたのですね。ややこしい…ご丁寧な解説ありがとうございました🙇‍♀️

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