古文
高校生
傍線引っ張ったところから解説が何を言ってるか分からなくなります。誰か分かりやすく教えて頂けませんか?
けんれいもんいん う きょうのだいぶ
(建礼門院右京大夫集)
に花と月とをただ見ましだに
くまでの情け尽くさ
これは右京大夫の歌であるが、その意味として最も適当なものを、次の①~⑤のうちから一つ選べ。
⑥ これほどの趣向をこらさないで、普通に花と月とを見ただけでも十分楽しかったでしょうに、か
えっていささか興をそいでしまいました。
② これほどまでに私たちと打ち解けてくださることなく、ただ花と月とをながめていらっしゃった
だけならば、どんなに物足りなかったでしょう。
③ これほどの風流を尽くさないで、普通に花と月とを見ただけでも趣深かったでしょうに、まして
今夜の興趣は格別のものでした。
⑥ それほど心をつくしたおもてなしもできずに、ただ花と月とをお見せしただけですので、さぞか
御不満のことと申し訳なく思います。
⑤ まだそれほどの歓を尽くさないうちに、花と月とを見ただけでお帰りにならなければならないと
は、お気の毒に思われます。
まず、設問に書いてある通り、これは和歌だね。 歌の解釈問題なので、歌のリズムに分
け、次に単語に分けるとよい。 選択のポイントとなる部分をあげると、次のようになる。
hapte
FXC
攻略法364
青け
尽くさ で...見ましだに
「情け」は多義語で、「風情」「風情を解する心」という意味になることが多い。今回も
下に「花と月とを」 とあることから、 や③が正解の可能性が高い。
でも、本当に正しいかどうかの検証が必要だ。「情け尽くさで」の部分を、「情け」の訳
を留保して逐語訳しょう。 「で」は打消の接続助詞で、 「ないで」と訳すから、「『情け』を
尽くさないで」という訳になる。 ②は「・・・・・・くださる」と尊敬語が入り込んでいるし、
④は「おもてなしもできずに」と「おもてなし」という語があり、打消も不可能になっ
ている。
1にあるように逐語訳に徹するということを考えると、 ②と④は違うか
もしれない。
次に「見ましだに」の部分に注目すると、「まし」は反実仮想の助動詞。逐語訳するな
らば、「もし~ならば・・・・・・だろうに」。⑤はスムーズな訳のように思われるけれど、まっ
たく反実仮想の形になっていないので×。
も同様に反実仮想の形になっていない。ただし、「 2c」にあるように、「反
実仮想」と同内容を表す 「事実」を述べた選択肢なら、正解の可能性はある。どちらだろ
ポイントとなる部分の「事実」を見てみると?
「情け」を尽くして・・・・・・見た
または
反実仮想の
情けを尽くさないで・・・・・・見なかった
「まし」
4
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ポイントとなる部分の「事実」を見てみると?
「情け」を尽くして・・・・・・見た
または
情けを尽くさないで・・・・・・見なかった
となり、④の選択肢とは、まったく対応しないので、不正解。
反実仮想表現の解釈は、逐語訳でなくても事実として正しければ正解である!
ところで、「だに」は後で述べるように「類推」(軽いものをあげ、重いものを推量す
ること)の意味「~でさえ・・・だ、まして○○ならなおさら・・・だ」という意味になる。
このことを踏まえて、ポイントとなる部分の逐語訳をしてみると、次のようになる。
chapter」
古文編
反実仮想の
「まし」があったら、
注意してね!
? M
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