そもそも会社の支配者は取締役であるという考えは修正した方がいいでしょう。
株式会社とは、会社が発行した株を買うことで株主が会社に出資する一方、その株主は会社に関する重要事項の決定権を持つようになります。
この決定権のことを議決権と言ったりするのですが、議決権は基本的に一株一票です。そうすると株をいっぱい持っていれば、その大事な事項を決めるときに発言力が高まり会社の支配権を握ることになります。
そうすると取締役とか代表取締役はどのような役割を持っているのかというと、株主がみんな経営に関してプロというわけではありません。そのため、会社がどのような人と取引をしたり、いつ株を発行して資金調達をするかということを決めることができないのです。そこで、取締役やその代表である代表取締役がそのタイミングを見計らい行っていきます。