まずwhichは関係代名詞です。その中でも特殊なやつで、「前の内容を受けるwhich」というやつです。
文章のはじめ(One must be〜)からthey often doまで全てを受けて「この話の教訓は、」ということを言っています。
カンマありの関係詞節(非制限用法)は、カンマ無しのように訳し戻すことなく、左から右に読んでいく形で訳しますよね。
つまり、カンマあり関係詞節は単純に2文が一つにつながっただけなんです。そして、長い場合は文自体をピリオドで2文に分けてしまう場合があります。今回の文がそうです。だから文頭に関係代名詞(今回は名詞 of whichの形ですが)が来ているわけです。
this I try to be は倒置です。
元の語順はI try to be this です。つまりthisは補語です。
補語を強調するための倒置はSVC→CVSとするんですが、これには例外があって、主語が代名詞の場合はCSVの語順になるんです。
the moral〜の一文を訳すと
「この話(which)の教訓は、私自身が出来るだけ信頼できる人物にならなくてはいけないということで、私はこう(this)であろうとしている」
というような感じになります。
thisはI must 〜 possibleの部分のことを言っていると思います。