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リアルタイムPCRと定量的PCRの違いを教えてください。

回答

✨ ベストアンサー ✨

どちらも同じことを指していると思うのですが、、、
リアルタイムPCRでは1サイクル毎にどのくらい増幅したかをリアルタイムに計測するので、結果的に定量的な結果を得ることが出来ます。
多くの場合、増幅してできる二本鎖DNAに付くと蛍光を出す色素を使って、その蛍光強度を測定します。
それに対して、例えば30サイクル増幅したあと電気泳動でバンドを検出する方法の場合、それぞれのサンプルが何サイクル目で検出可能な量まで増幅されたか分からないので、定量的な結果を得にくいということになります。

カプチーノ

ありがとうございます!
教科書にも定量的と半定量的という説明が載ってたのですが、PCRの場合の定量的と半定量的がどのような状況を指しているのかいまいちわからないのですが、教えていただけると助かります。
重ね重ねすみません。
よろしくお願い致します。

けー

たしかに「半定量的」という単語は分かりにくいかも知れません。英語では「semi-quantitative」で、「準定量的」とか「やや定量的」という意味合いになると思います。

通常のPCRの後で電気泳動=>染色してバンドを検出する場合、もとのサンプル(試料液)中に入っている目的DNAの量とバンドの明るさの間にそれほどハッキリした相関はありません。ですので、標準液を使った結果と比べても「10の標準液と20の標準液の間の明るさだけれど、それ以上細かいことは分からない」という程度の結果しか得られません。

一方、リアルタイムPCRでは検量線を描くことができます。細かい仕組みは省略させて頂きますが、PCRでは1サイクル毎に目的DNAが2倍に増えますので、10サイクル目で蛍光強度=1に達したサンプルと、11サイクル目で蛍光強度=1に達したサンプルの間には2倍の濃度差があるハズと考えます。標準液を1/2, 1/4, 1/8, 1/16...と倍々に希釈して描いた検量線を使い、未知のサンプルが何サイクル目で蛍光強度=1に達するかを測定することで、「このサンプル中の目的DNAの量は12.5」のように定量的な結果を得ることが出来ます。(数字の単位はかなり適当です...)

カプチーノ

とても丁寧に教えていただきありがとうございます
わかりやすくて、疑問に思っていたことがスッキリしました
本当にありがとうございます

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