まずor so thatは
or so / that ここに切れ目があります。
or soは「だいたいそれくらい」っていうような感じです。
It's [only within the last 10,000 years or so] that modern humans have occupied all latitudes right up to the Arctic Circle.
このIt is 〜 thatは「強調構文」というやつです。
It is / that がなくても文法的には成立するところを、
強調して伝えたい部分を目立たせるためだけにIt is〜thatで挟んであげる
という表現です。
この文では[ ] の部分が強調されています。
見分け方は、
It is/ that を取り外して語順を元に戻して、単語の過不足なく文法的に成立するかをチェックする
というのが基本ですが、
今回のように[ ]内に副詞(のまとまり)が入る場合は間違いなく強調構文と考えて良いです。
訳し方は
ただ「強調」したいだけなので、もし訳を読み上げるなら「強調」部分だけ大きな声で言う、とかも出来なくはないですが、
文字で伝えるとすれば、それらしい日本語に工夫する必要があります。
文法のテキストで、強調構文の項目の例文を見てみてください。典型的な訳し方が載っているはず。
ここでは「ほんの過去10000年以内くらい(でしかない)」とかそんな感じでしょうか…
またthat節のなかも直訳だと変な日本語になりますね
have occupied all latitudes
「全ての緯度を占領した」=「人類が地球の南北に移動した」
right up to the Arctic Circle
rightは強調
up toは「〜に至るまで」
upは完了の意味があって、ただのtoよりも「様々な出来事を経て、結末に至る」みたいなニュアンスを持ちます。
全体の訳としては
ほんの過去10,000年以内くらいに、現代人が南北に移動して北極圏に至った
現代人が南北に移動して北極圏に至ったのは、過去過去10,000年以内くらいでしかない
とかそんな感じになります。