回答

西高東低とは、読んで字の如く、日本の西側に勢力の強い高気圧があり東側に非常に発達した低気圧があることで、その間に挟まれた日本列島付近で気圧の傾きが大きくなり等圧線が縦縞に連なる気圧配置をいいます。

東側にあるのはアリューシャン低気圧といい、日本海や太平洋、東シナ海などで発生した低気圧は、偏西風に乗って発達しながらやがてアリューシャン海域へ到達。そこへ幾つもの低気圧が行き着いて一つになり、非常に発達した低気圧による荒天が冬の間ずっと続きます。アリューシャン海域は「低気圧の墓場」とまで呼ばれています。

大陸側はシベリアで非常に強い寒気を伴う高気圧ができます。大陸での長期間の放射冷却によって-40℃近くまで冷やされた寒冷乾燥な気団で、発生地域を取っていわゆる「シベリア気団」または「シベリア高気圧」と呼ばれます。この気団は冬の季節の到来と共に勢力を増し、日本海まで張り出してくるのです。その為、問題の図にあるような1020hPaの高い気圧値の等圧線が日本にまで届き、東側のアリューシャン低気圧の間に挟まれて日本付近は強い北寄りの風に曝されるのです。

以上、①、②の質問に纏めて答えました。

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