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解説します。

◆(1) 気温観測に関する問題

気象庁の『気象観測の手引き』という資料には、気温の測定について次のように書かれています。少し長いですが、ポイントとなる項目をそのまま引用します。

3.4 設置
3.4.1 設置の高さ
設置の高さについては,地表付近では気温は日射などの影響を受けて高さとともに大きく変化するので,観測データを相互比較できるように,温度計を設置する高さを常に一定とすることが望ましい。世界気象機関(WMO)ではこの高さを1.25~ 2.0mの間を推奨しており,気象庁では 1.5mを基準としている。積雪があるときは温度計の雪面からの高さが,この高さとなるように次項で述べる百葉箱・通風筒の高さを調節する。

3.4.2 放射からの遮蔽
温度計は,日射を受けると温度が上昇し,周囲の大気の温度とは異なる値を示す。このため温度計は,百葉箱又は遮蔽(通風)筒の中に取り付け,日射を遮蔽するとともに,温度計を雨・雪から保護し不慮の損傷を防ぐ必要もある。通常,ガラス製温度計・金属製自記温度計は百葉箱に収容し,電気式温度計は通風筒に収容する。この場合,百葉箱や通風筒は内側の温度ができるだけ外気温と同じで一様になるように風を通す必
要がある。これにはファンを用いるが,ファン自身の熱を考慮して,外気を吸い込む回転とし,外気の入口とファンとの間に温度計を設置する構成にするとよい。
(『気象観測の手引き』13頁より)

つまり、気温観測の際は日射の影響が出ない様に通風によって温度計の周囲の風通しを良くしておく必要があるのです。実際に気象庁のAMeDAS観測所にある温度計は、地表面から1.5mの高さに設置し、内部を通風ファンによって循環させて常に換気を行っています。学校で気温の観測をする場合に設置される百葉箱は、日射や降水の影響を抑えながら自然通風によって空気を循環させる目的があるのです。

よってXの値は、幅があると思いますが1.5~2.0mの間です。気象庁の基準に従うなら1.5mでいいでしょう。
Yは以上より、日射となります。

◆(3) 晴れである理由

「気温」と「気圧」に注目してみてはどうでしょう。

・気温
気温の変化を見ると、朝6時に最低気温となった後は日中にかけて気温が上昇しているのが分かります。天気が「晴れ」という設定で考えると、日中は日射により気温が上昇し、太陽が南中に位置する時間帯に最高気温を迎え、その後は夜にかけて気温だ下降するのが普通です。問題のグラフを見ると、そのような動きをしているのが分かると思います。

・気圧
まず、寒冷前線が通過したのはいつでしょうか。それがヒントになります。
寒冷前線が通過したのは4月26日の12時~18時の間です。その理由は風向が西南西から北西に変化し、気温が下降、気圧が上昇している為です。その後気圧は上昇し、朝にかけて最も高くなります。気圧が上昇するという事は高気圧の場に入る事になり、高気圧圏内は下降気流が卓越して晴れることが多いのです。

いかがでしょうか。
他に質問がございましたらどうぞ。

匿名

ご丁寧にありがとうございます😊

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