1960年代後半におけるアメリカの国際収支は、ベトナム戦争に伴う軍事支出の膨張と、西側(資本主義)諸国への莫大な援助、さらに、日本や西ドイツなどによる対米輸出の急増などによって著しく悪化し、アメリカの金準備が著しく減少し、アメリカは金本位制であったので、お金が足りない状態になりました。これがドルショック(ドル危機)です。そして、この状況を見て、ニクソン大統領が、金とドルの交換停止、10%の輸入課徴金、90日間の賃金・物価の凍結などを骨子とする新経済政策を発表しら日本やドイツなどの国際収支黒字国に対して、大幅な為替レートの切り上げ(要は、強制的な円高)を要求しました。これがニクソンショックです。ドルショック=ニクソンショックとされることもありますが、今回は山川出版の詳説日本史の記述に則って、別としました。もし分からないことがあれば、山川の教科書を一度見るのをオススメします。広く普及している教科書ですが、著者は名門校の教授ばかりで、とても完成度が高いですよ。
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