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問の「の」は、準体助詞といって、名詞に準ずる意味に用いられる。これは『〜(の)もの』『〜(の)こと』という意味を表す。
簡単に言えば、体言の代用である。名詞や用言の連体形に付いて体言の代用としてはたらく格助詞である。
問の「の」を「(の)もの」と置き換えてみよう。
【母「(の)もの」でよければお使いください】
Bについても置き換えてみる。
【それは私「(の)もの」コートです。】
Cは
【コートは軽い「(の)もの」がいい。】
問は「のもの」、Cは「もの」に置き換えても意味が通じるが、Bは「のもの」「もの」どちらもおかしな文になってしまう。
そのためこのBは名詞について「のもの」の意を表す準体助詞ではなく、普通の格助詞である。この場合は、後ろに続く名詞との所有の関係を表す。
他のものについても見ておくと、
Aの「の」は準体助詞で、「のだ」「のです」「のだろう」などの形で確信的な断定・推定を表すもの。
Dの「の」は普通の格助詞で主格を表す。「の」を「が」に置き換えても意味が通じるために主格だと分かる。
Eの「の」は終助詞である。(下降調のイントネーションを伴って)断定の意を示す。要するに、ネガティブに嘆くような断定ということである。
以上から、本問で正しい選択肢はC。同じような問題に出会った場合は、まずは「の」を(の)もの」「(の)こと」「が」などに置き換えられるかどうか考えてみよう。
格助詞か終助詞かの見分けは文末にあるかどうか。Eについては、カギカッコを付けてセリフっぽくすると
「コートがないの」「マフラーがないの」でどちらも文末にあると分かるだろう。
詳しいご回答ありがとうございます!
ひとつひとつのわかりやすい解説で、よく分かりました!
スッキリしました。
本当にありがとうございましたm(*_ _)m