134-4編·大地の変化
;137 [地層·若石·化石)
は 東西方向の平坦な道に沿って,地質調査を行い,観察された岩石の
136 [運搬作用と堆積作用)
辞書で「砂」を引くと「細かい岩石の粒,
主に各種鉱物の粒子よりなる。通常 2mm
以下,古mm 以上のものをいう。まさご。
いさご。」とある。くわしくは粒径によって,
右表のように区分されることがある。
身近な例としては砂場の砂には粒径 0.25mm 前後の「中粒砂」~「細粒砂」が
よく使われている。砂の粒子の大きさ(r)と河川の流れや海流での運ばれやす
さには次の関係がある。
「運搬力」は粒子の断面積が大きいほど大きい。パに比例。
「沈降力」は,(重力- 浮力)に比例し, (重力- 浮力)はパに比例。
「沈降抵抗力」は粒子の表面積が大きいほど大きい。pに比例。
下の図1は,ある大きさの砂粒が河川の流れや海流で運ばれるときに作用
しているこれら3つの力を示したものである。砂粒はこれら3つの力の合力
によって移動する。これについて, 次の各問いに答えなさい。
長
くわしい区分
粒径
極粗粒砂
1~2mm
図に関する下記の各問いに答えなさい。
粗粒砂
0.5~ 1mm
北。
A B C D E
F
G
H
中粒砂
0.25 ~0.5mm
細粒砂
0.125 ~0.25mm
東
西
れき岩
泥岩
れき岩
砂岩
泥岩
砂岩
凝灰岩
花こう岩
の花こう岩(H)の年代を調べてみると,今から約6憶年前のものとわかった。
の花こう岩(H)に接するれき岩(G)には, 熱による変成作用を受けたようす
は観察されなかった。
9 A~Gの岩石をくわしく調べた結果,AとGのれき岩は同じ時代のもの
とわかった。また, BとFの砂岩,CとEの泥岩も同様にそれぞれ同じ時
代のものとわかった。
0 化石を調べてみると, Bの砂岩からはフズリナが見つかり, またCの泥
岩からは、Bで発見されたものより進化したフズリナが見つかった。
6 Dの凝灰岩の地層はほとんど水平になっていた。またどの地層も南北方向
にのびており,A~Gの地層を観察した結果,この付近では地層の逆転は
起こっていないことがわかった。
(1) 図の花こう岩(H) とれき岩(G)の関係を何というか。最も適当なものを次
のア~ウから1つ選び,記号で答えよ。
沈降抵抗力
砂粒運搬力
砂粒
b
id
e
h
ア 整合
イ 不整合
ウ 貫入
O 2) 図の砂岩層(F)の傾斜はどうなっているか。最も適当なものを次のア~エ
から1つ選び,記号で答えよ。
ア 北のほうに傾斜している。
ウ 南のほうに傾斜している。
O3)下図のア~エは,
カ
図1
図2
イ 東のほうに傾斜している。
エ 西のほうに傾斜している。
この地域の東西方向の模式的な断面図である。最も適
(1)「沈降抵抗カ/沈降力」の比を考えると,この比は何に比例するか, rを用
いて表せ。
○(2) これら3つの力の合力を図示せよ。
(3) 砂粒の大きさが半分になるとこれらの力が変化する。そのとき砂粒を移
動させる力として適するものを図2のa~iから1つ選び記号で答えよ。た
だし,図2は図1の4倍に拡大されている。
当なものを次から1つ選び, 記号で答えよ。
ア
西
イ
-東 西
H
ウ
エ
東
西
東 西
H
東
H
(福岡·久留米大附設高)
H
(福岡大附大濠高)
に物田
136 (1)「沈降抵抗力/沈降力」は, 沈降抵抗力を沈降力で割ったものである。 沈降力
は戸に比例し,沈降抵抗力はパに比例するので, それぞれを代入すればよい。
J17
157 Dを中心として, Cと E. BとF. AとGが同じ層であるということから、こ
の付近の地層はしゅう曲していることがわかる。