まず用語の整理をしましょう。
「最外殻電子数」
最も外側の電子殻に属する電子の数。
「価電子数」
原子がイオンになったり、
原子同士が化合するときに
重要な役割をはたす電子の数。
要するに、最外殻電子数と同じ。
(名称が異なるだけ。)
「最外殻の電子対の数」
2つの価電子が対になったもの。
さて、問題に入りますが、
とりあえず第1族原子の電子配列の模式図を描きます。
全て描くのは難しいので、
HとLiとNaのみを描きます。
一番内側の電子殻には電子が2つまで、
その他の電子殻には8つまで入れます。
(※ただし、原子番号がさらに大きい原子は、
この法則が成り立ちませんが、
中学校で習わない原子なので無視します。)
すると下の写真のようになります。
これでもう分かりますね。
「最外殻電子数」と「価電子数」は同じ『2つ』。
(オレンジ色の丸で囲んだ電子。)
また、「最外殻の電子対」、
つまり電子2つのペアは『なし』。
…となります。