日本史
高校生

公出挙の利稲の系譜を引くとはどういう意味ですか?

回答

10世紀の地方支配の改革の中で、受領が負名から官物と臨時雑役を課すようになったというところの話ですね。
これまでの税制は律令によって定められた、租・調・庸などでした。中央政府に収められる調・庸は戸籍に記録された主に成人男性に課す税でしたね。しかし、戸籍の制度はしだいに偽籍が増えたり、戸籍に記載された場所から逃亡するなどしたことで、中央政府の財源が減少します。そこで政府は戸籍に記載されていない浮浪人に対しても、出挙を貸し付けることで財源の一つとしました。
出挙は租として収められ、国府の倉庫に貯蔵されている米を貸し付けます。出挙として貸し付けた分は秋の収穫時に戻しますが、利息として収めさせる分が財源となったのです。
利稲とはその、出挙として貸し付け、秋に徴収した稲のうち利息にあたる分を言います。

ありがとうございます。

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