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どちらもキリスト教の宗派ですね。
覚えるべき違いとして、何をトップとするかが違います。
まずカトリックは『教皇至上主義』という立場があり、ローマ教皇がトップにいます(現在もフランシスコ1世が2013年からローマ教皇をしています)。
ローマ教皇とは、イエス=キリストの弟子であるペテロが初代の教皇となり、その地位が代々受け継がれていました。イエス=キリストが生まれたとされる年を紀元1年とするので、その直弟子であるペテロが初代なのですから、約2000年間続いているということになります。
ローマ教皇がトップにいて、その下に教会が建てられて、キリスト教を広めました。
しかし中世になると教皇があまりにも権力を持ちすぎて、16世紀になって「教皇の教えはイエス様の教えに反している!我々が直接聖書を読んで信仰をすべきだ!」と考えを改めたのが、宗教改革です。ドイツで宗教改革を行ったルターは、ヘブライ語などで書かれた聖書をドイツ語に翻訳しました。
カトリックを批判して、宗教改革をした宗派がプロテスタントです。このように、プロテスタントは『聖書主義』になります。信徒がそれぞれ聖書を読んで信仰をするというのが、プロテスタントになります。
長々と書きましたが、覚えるべきことは
・カトリックは教皇至上主義、プロテスタントは聖書主義
・カトリックが元々あって、それを批判してプロテスタントが誕生した
の2点だけ抑えておけば中学社会では充分でしょう。
一応、中学地理ではこの2つの宗派と合わせて「ギリシア正教」という宗派を習うのですが、これは「ロシアや東ヨーロッパで信仰されている」とだけ覚えれば充分になります。
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