基礎事項
腎臓に流れた血液は、腎臓の糸球体でろ過され、原尿になります。
その後、原尿は細尿管(尿細管ともいう)を通り、この時、体に必要な水やグルコースなどが再吸収されます。
再吸収されたものは、血液中に戻り、再吸収されなかったものは、尿となり、排出されます。
血液中のクレアチニンはろ過された後、再吸収されない。
すなわち、血液中に含まれるクレアチニン(=原尿中に含まれる物質Aの量)はすべて尿に出ていくこ
とになります。
言い換えると、『血液中のクレアチニンの量=尿中のクレアチニンの量』ということになりますよね。
表より、1日に生成された尿の量は288mLですよね。
すなわち、1分間に生成された尿の量は288/1440=0.200mLですよね。
※1日は24時間×60分より、1440分ですよね
また、表より尿中のクレアチニンの濃度は、1.5mg/mLですよね。
(濃度の単位から尿1mLに対して1.5mgのクレアチニンが含まれていることがわかりますよね)
以上より、1分間に生成される尿中に含まれる物質Aの量[mg]は、1.5[mg/mL]×0.200[mL]と表せ
ますよね。
また、今回求める1分間にろ過された量をx[mL]とすると、問題文より、血液中のクレアチニン
の濃度は0.006mg/mLであるから、1分間にろ過された血液中のクレアチニンの量[mg]
は、0.006[g/mL]×x[mL]と表せますよね。
『血液中の物質Aの量=尿中の物質Aの量』であるから、
0.006[mg/mL]×x[mL]=1.5[mg/mL]×0.200[mL]
これを解いてx=50[mL]
分からなければ質問してください