現代文
高校生
解決済み

傍線部Cの「私は息をはずませて」とあるが、この時の 私 の気持ちを50字以内で説明しよう。とあるのですが何故私は息を弾ませたのか分かりません。解答お願いします🤲

現代文· 小説読解) 「はい、おらとも言います」 大きく、はっきりと答えて着席すると、級友たちの爆笑が教室中に 渦を巻いた。私はその噺笑に似た渦巻の中で、はじめて自分のへま めた窓を開け直した。あれは、今思い出しても昨日のことのように頼 (出) これより、多分一週間か十日か後のことであった。読方で私達は 「私の家」という悪課を習っている時、先生は次のような質問をした。 「みんな、自分のことを自分で言う言葉にはどんなのがあるか、知っ とるだけ考えて見い」 生徒は首を左右に振ったり、備いたりして、考えると、我先に湧き かえるように手を挙げた。「先生!」「先生!」「先生!」 次々に指名が行われた。 「はい、じぶんと言います」 「はい、わたしと言います」 「はい、わたくしと言います」 「はい、わがはいと言います」 「はい、われと言います」 「はい、ぼくと言います」 先生はそれらを一つ一つ白墨で大きく黒板に板書した。私も手を上 げていたのであるが、一度も指名にあずからず、内心くやしくてなら なかった。教室はもとの静けさに帰って、もう誰の手も挙がらなかっ ロ. がほてる。 を感じた。が、一度口から出た言葉は取り返す術もない。 私は又根 くなって怖いていると、その時いきなり立ち上がって抗議を申し込ん だ生徒がある。 「先生、おらと言うのは下品な言葉です。そんな言葉を使っちゃいけ んと、串本先生が言われました」 見ると、それは山本医院の二番息子の山本春美であった。山本医院 (出の) は村一番の分限者で、春美は二年生の時までは級長をしていたが、三 年生になってからは副級長にもして貰えず、平の生徒になっていた。 多分大倉先生が員をしなかったためであったろう。少なくとも私達 生徒仲間ではそういう風評であった。級長の職権をかさにきて生徒の 並び方が悪いと言って編上靴で(春美は学校中でただ一人靴をはいて いた)私達の素足を蹴って歩かないだけでも、皆がどんなに嬉しかっ たか知れない ところで、大倉先生は春美の抗議には何の返事も与えず、素知らぬ 顔で黒板の続きに一際大きくおらと書き添えた。すると、春美はもう 一度立って青い顔のうすい唇を前に突き出して言った 「先生 おらと言ってはいけんのじゃないのですか」 その語調は、自分の意見を大倉先生にまで強いようとするかのよう に聞こえた。先生は暫く黙ったまま、じっと春美の顔を見据えていた た。 るJ もう外にないかな」 大倉先生はあらためて教室をぐるりと見廻した。私はその途端、い きなり右手を高くさし挙げた。 「あります。先生!」 心臓がとんとんと波打った。五十人の級友の瞳がいっせいに私の上 に注がれた。先生は静かに、 「須藤市太!」と、私を指名した。私は息をはずませて立ち上がった。 しばら が、 「使っちゃよいか悪いか、そんなことを今しらべとるのじゃない」 小さくはあるが底力のある声で答えて、分厚な唇をぎゅっとひきし

回答

✨ ベストアンサー ✨

難しいですね。
文章を読んでて思ったのは、「ほとんど答えが出尽くした中で、ふと思い浮かんだ答えを自分だけが発表できるということに興奮したから。」かなーと。

どんどん答えが潰されていって、ほとんど答えが出尽くした時に自分だけ手を挙げて答える爽快感を市太は感じたのかな。

(*ΦωΦ)/

(補足)
「おら」と答えたあとに嘲笑が巻き起こり、そこで自分の回答が失敗であったと感じたそうなので、Cの段階では自信とか、やってやったみたいなプラスの思いだけがありそうです。

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