34 カサノリの再生実験 次の文を読み,下の問いに答えよ。
カサノリは暖かい海に見られる単細胞の緑藻で,仮根,柄,かさの3つの部分から棲由
されている。このかさを除去しても,核に含まれる DNA の遺伝情報に基づいてかさの形
成に関わるタンパク質(かさ形成因子)がつくられ,これらの因子の働きによって再びかさ
がつくられる。かさの形はカサノリの種類によって異なるが,これは, かさの形の決定に
関わる遺伝子の違いによるものである。
かさの形が異なるA種とB種のカサノリを用いて,次の実験を行った。
【実験1) A種のカサノリを,図のXの位置で切断すると,
柄の部分からA種と同じ形のかさが再生した。同様に,
B種をXの位置で切断し,かさを除去すると, B種と X-
同じ形のかさが再生した。
【実験2】 A種をXとYの部分で切断し,かさ,柄,仮
根に分けた。柄からはかさのみが再生し(再生体1とす
る),仮根からは柄とかさが再生した(再生体2とする)。
かさからは柄や仮根が再生しなかった。
【実験3) 実験2の再生体1と2から, 再びかさを取り除くと, 再生体1はかさを再生し
なかったが,再生体2はかさを再生した。
(1) 実験1,2から,遺伝情報をもつ核は,カサノリの仮根,柄,かさのうちどの部分に
含まれていたと考えられるか。
(2) 実験2~3の結果から正しいと推定されるものを,次のア~エから1つ選び,記号を
書け。
ア.核の遺伝情報をもとにつくられたかさ形成因子は,仮根に蓄積している。
イ.核の遺伝情報をもとにつくられたかさ形成因子は,柄に蓄積する。
ウ.核の遺伝情報をもとにつくられたかさ形成因子は,かさに蓄積する。
エ.かさ形成因子は細胞質に蓄積されることはなく,かさの除去によって初めてつくら
れ,かさの再生を始める。
【実験 4) かさと仮根を取り除いたA種の柄を,図のYの部分で切断したB種の仮根に
移植した。しばらくすると, 移植したA種の柄の先端からA種とB種の中間の形のか
さが再生した。その後,再生したかさを除去し,ようすを観察した。
(3) 記述実験1~3の結果から, 実験4の結果はとどのようになると考えられるか。また。
その時カサノリのからだでは何が起こっていると考えられるか。次の語句をすべて用い
かさ
柄
Y ブ
>仮根
A種
B種
て説明せよ。
[かさ形成因子核 遺伝子 かさ)
1-1)
3-2
3-3
(05 長浜バイオ大改)
すみません。訂正で1回の再生のみに用いられます!