世界史
高校生

アメリカは何故、国際連盟に入らなかったのですか?
ウィルソンは国際社会に失礼だから入ろうとしていたが、国民の反対により入れなかったと先生が言っていましたが、何故国民は入ろうとしなかったのですか?

国際連盟 ウィルソン

回答

アメリカは国際連盟に入るずっと前からモンロー主義(孤立外交主義)をとっていました。
これは外交上他の国々に干渉しません、というものです。
例えば、ロシアがアメリカを攻めたら応戦するけど(自国を守らないといけないので当然ですね)ロシアがイギリスを攻めてもロシア、イギリスのどちらにも協力しませんよってことです。
つまり、自分に関係の無いものにはなるべく関わりたくなかったんですね。
ずっとそのような体勢を続けてきた上、国民にも同じような気持ちがあったので国際連盟という自分に関係の無い国とも多く関わる組織に入ろうとしなかったのは当然のことでしょう。

ではなぜそのような政策をとっていたのかは、そもそもアメリカがどうして出来たのか、を考えるとわかりやすいと思います。

アメリカは元々イギリスの植民地でした。
イギリスからアメリカに移住した人々は、やがて本国からの抑圧的な支配が嫌になって独立します。
そういう経緯を辿ってきたアメリカは、自由を重んじる国です。
だから決められた枠組みの中で干渉し合うのが嫌いなんです。

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民主党が共和党に中間選挙で負けた上で国際連盟加入を反対されたからです

みそすーぷ。

ウィルソンは、、民主党でしょうか…?国民の思う通りに選挙が進まず、国際連盟加入に反対していたということですか。?

シャム

ウィルソンはむしろ国際連盟に入りたいと思ってたと思います。何しろ提唱者ですからね。(ウィルソン大統領自体は第一次世界大戦後の講和会議の時に過度なドイツ(敗戦国の中で1番の大国)いじめはやめようという約束をしようとするなど世界平和にものすごく前向きでした(結局ドイツに*強い恨みをもつフランスや戦争で痛手をおったイギリスが主となって破られますが))
しかし、元老院や国民の反対で入れませんでした。
当時アメリカは第一次世界大戦に参加した列強の中で大戦終盤までイギリスやフランスへ経済的な感じだぞ支援や武器を売るという形で静観し、大戦終盤にドイツに対してブチギレるかたちでいい所だけ持っていった結果、同じように武器を売りまくり戦争にはあまり参加しなかった日本との二人勝ちと言ってもいいほどぼろ儲けし、一気に世界経済を引っ張る立場になりました。
国際連盟は「世界中みんなで協力しよう!」っていうのが基本スタンスでそのため列強などの強国は小国に対して支援をしなければなりませんでした。世界の中でも頭1つ抜けて豊かなアメリカはイギリスやフランスドイツならともかく名前も知らないような国に支援するのが嫌だったんでしょう、このようにアメリカは「栄光ある孤立」の立場を取っていたんですね。
また、「栄光ある孤立」というのはナポレオン戦争直後ウィーン体制じでのイギリスからとった言葉でイギリスも当時世界の中でも頭1つ抜けた強国で他の国とむれるのが嫌でロシア主体の神聖同盟に参加しませんでした。
しかし、この2国はどちらも少ない数の国(いずれも強国)との同盟には参加してることですね。イギリスは4カ国同盟を組みアメリカも9ヶ国条約や4カ国条約に参加しています。最近イギリスがEUを離脱したのも「栄光ある孤立」の考えあってなのかも知れません。
補足*のドイツに強い恨みを持っていたフランスというのはプロイセン(ドイツの前進の国)とフランスの戦争でフランスがぼろ負けし、当時のフランスの指導者のナポレオン三世はプロイセンに捕らえらられ当時のプロイセンの指導者のビスマルクは指導者がかわるまで(ビスマルクの次の指導者ヴィルヘルム二世はビスマルクのことがめちゃくちゃ大嫌いでビスマルクとはとにかく逆のことをやろうとしていました)フランスを国際社会からハブるなど長い間フランス舐めていました。

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