8 2017年度 英語
I 次の日本文の下線部 (1) と (2) を英語に訳せ。
スマートフォンやパソコンを使えば, 国の内外を問わず, さまざまな情報を素早く手
に入れることができる時代になった。しかし, 多くの人びとにとって, 最大の情報源は
いまも新聞である。一日中パソコンに向かって検索しつづけているのは, 企業の中でも、
特別な職場にいる人だし, その人だって, まずは新開によって世の中の動きを知るのだ
朝の電車で出勤する人たちが手にしている新聞は, 前夜遅くまでの日本と世界
から。
の動きの, いわば要約を示しているわけである。
この要約性と持ち運び可能性と, 読みたいときに何度でも読み返せることこそ,新聞
の第一の特性である。朝, 新聞に目を通すことによって, 人びとは, 前夜までの世の中
の情勢について, いわば横並びになるのである。そこから一斉にスタートするのだ。
(oいまさら強調するまでもなく, 朝, 新聞を読むことは,考えるための基本となる資料
入手の第一歩なのである。
大阪府立大-工(中期)
大阪府立大-工(中期)
(解答例2) This goes without saying, but, by reading newspapers in
the morning, you can take the first step toward getting the basic
information you need to start thinking about current events.
2017年度 英語(解答) 35
Cで「SはCであると判明する」 という意味で使われることか
の直後には prove がくる。 Cの位置には名詞· 形容詞が置かれる。
Cがthe best thing であるとわかる。that は関係代名詞で the best thing
34 2017年度 英語(解答)
を修飾するかたまりを作る。 S happen to~ISが~に起こる」
I.本文の内容を振り返ってみよう。 第1段では新しいイーオンにおいて
は人類が大きな役割を果たすことが述べられており, 第2段では人類が長
期間存続できるか,という問題提起がなされている。第3段以降ではその
4解 説》
(1)「朝の電車で出勤する人たちが手にしている新聞は」は, 一部の新聞に
開定して述べているわけでないので, 非制限用法(関係詞のかたまりをコ
ンマではさむ形)で訳出すべき。(the) newspapers, which people going
to work by train in the morning carry (with them),/ morning
newspapers, which people carry (with them) in [on] trains (in the
orning), / morning paperS, which commuters in [on] trains have
問題提起に対して人類がすべきことが書かれている。具体的には 飾
ではエネルギーシステムと農業システムの構築, 第4段では地球に衝空よ
る可能性のある物体への対策, 第5段では気候変動を防ぐ方法,第6段で
は遠い将来の対策,第7段では海水が蒸発する問題への対策, 第8. 0 PL
では人類の存在への脅威に対する対応能力といったことである。最終段
は今後に対する希望として人類が地球を守ることができるという可能性が
述べられている。つまりこの文章は,「将来人類が地球を守るためにすべ
きこと」について書かれており, これと一致する4の 「人類は生き続ける
ために何をすべきか」 が正解。1の「今まで地球はどうやって生き延びて
きたのか」は,主に将来について言及されている本文の内容と合わない。
2の「宇宙はこの先どれくらい進化し続けるのだろうか」 は, 地球につい
て述べられていない点が不適。3の「地質学と生物学上の地球の起源とは
何か」は、起源が本文のテーマではない点が不適。
(with them), / newspapers, which businessmen have with them in
Con] morning trains, などとする。「手にしている」という表現につられ
てin their hands をつけるのは不自然。また, ここでは bringは使いにく
い。bring は bring A to B で「AをBに持っていく」 という形で使うの
が普通。
「~の,いわば要約を示している」は「新聞」を主語にして, give them
a kind [sort) of summary that tells them~/give what could be
called a summary of ~ などとする。「いわば」 という表現にこだわらず,
S summarize O「SはOを要約する」という形で書くのも一案。
「前夜遅くまでの日本と世界の動き」 を直訳するのは難しい。「(日本と世
界の)動き」を「(日本と世界で) 起きたこと/出来事」 と言い換えて
(1)(解答例1〉 The newspapers, which people going
what has happened / the events that have happened などとするとよい。
「日本と世界で」 は in Japan and the world [abroad /in the rest of the
World]とする。「前夜遅くまで」は until [till) late the previous night
という。今日から考えて「昨晩」 という場合はlast night というが,「前
夜」にはこの表現は使えないことに注意。
II 解答
to work by train in the morning carry with them,
give what could be called a summary of what has happened in Japan
and the world until late the previous night.
(解答例2)Morning newspapers, which office workers have with them
in trains in the morning. give them a kind of summary of the events
(2) |いまさら強調するまでもなく.~」はSV, though I do not need to
that have happened in Japan and in the rest of the world until late the
Cnphasize that here. /S V. though it is not what I need to emphasize
ere./ S v, which I know vou already know./This goes without
saying, but S V.などとするか, 「言うまでもなく,~」 と言い換えて
Needless to say, S V. という定型表現を使うのも許容解であろう。 ちなみ
にNeedless to emphasize, S V. とは言わない。
previous night.
(2)(解答例1)Reading a morning paper is the first step
towards
acquiring the information on which to base your thinking, though I do
not need to emphasize that here.
it meansはなくてもいいかなと思います。