①助動詞「ようだ」は比況・例示・推定の三通りで識別します。
比況=「まるで〜ような/ようだ」の形になるもの
例示=「たとえば〜ような/ようだ」の形になるもの
推定=「どうやら〜ような/ようだ」の形になるもの
・[まるで]夢を見ている[ようだ]。→比況
ア、([どうやら])彼は来ない[ようだ]。→推定
イ、([どうやら])前に聞いた[ような]気がする。→推定
ウ、([たとえば])アラスカの[ような]寒い土地は苦手だ。→例示
エ、([まるで])昼の[ような]明るさだ。→比況
よって「エ」が正解です。
②助動詞「そうだ」は様態・伝聞の二通りで識別します。
様態=直前が連用形で、目で見た情報で判断しているもの
伝聞=直前が終止形で、耳で聞いた情報で判断しているもの
・人は笑ったときに一番いい表情を『見せる』[そうで]ある。→伝聞
ア、もし[そうで]あるとしてもとがめられない。→副詞「そう」+助動詞「だ」の活用形
イ、危険は『無さ』[そうで]あるから許可する。→様態
ウ、彼は昨日『着いた』[そうで]ある。→伝聞
エ、弟がかわい[そうで]ある。→形容動詞「かわいそうだ」の活用形の一部
よって「ウ」が正解です。
③助動詞「だ」は形容動詞の語尾・助動詞・「た」の濁音化・「ようだ・そうだ」の語尾の四通りで識別します。
形容動詞の語尾=「とても」を補え、「だ」を「に・な」に置き換え可能
助動詞「だ」=直前が名詞で、「である」に置き換え可能
助動詞「た」の濁音化=「〜んだ・〜いだ」の形になっているもの
助動詞「そうだ・ようだ」の語尾=「そうだ・ようだ」の形になっているもの
・これは桜の『苗木』[だ]。→助動詞「だ」
ア、彼女は[とても]熱心[だ]。→形容動詞の語尾
イ、[とても]心配[だ]。→形容動詞の語尾
ウ、今にも雨が降って『そう[だ]』。→助動詞「そうだ」の語尾
エ、目標は、全国大会に出場する『こと』[だ]。→助動詞「だ」
よって正解は「エ」です。
とても丁寧にありがとうございます理解できました