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松方財政は具体的にどのようなものですか?なぜ効果があったのですか?

松方財政 デフレ

回答

✨ ベストアンサー ✨

まず前提として、明治初期の日本はとんでもないインフレ状態でした。
つまりお金の価値が低く、物価が異様に高い状態だったわけです。税金はお金で徴収しますから、インフレになると税収が減ってしまいます(同じ金額を徴集しても、そのお金の価値が下がっているため)。税収が減ると国家財政は厳しくなります。

その原因は、不換紙幣の乱発と輸入超過でした。

不換紙幣は現在の紙幣と同じ、政府の信用によって価値が担保されているお金です。たくさん発行してしまうと、その分お金の価値は下がってしまいます。流通量によって価値が変動する、不安定な紙幣だったわけです。

そこで松方はインフレの収拾と安定した金融制度の確立を目指し、緊縮財政と紙幣整理を行いました。

緊縮財政とは、支出を減らすことです。要するに節約ですね。紙幣整理はそのまま、不換紙幣を消却することです。
同時に官営模範工場の払い下げ、煙草税・酒造税などの増税を行い、収入を増加させました。
ここで得た収入を元手に銀を購入し、安定した金融制度である銀本位制を確立しました。

銀本位制とは、銀によって価値が担保される金融制度です。
ここで発行される紙幣は兌換紙幣、つまり銀行に持っていくと、その額面ぶんの銀と交換してもらえる紙幣です。
これなら紙幣の額面の価値が変動することは無いので、経済は安定します。

これが松方財政です。インフレを抑え、デフレを推進したので、松方デフレともよばれますね。

カワサキ

マジでこんな稚拙な質問答えてくれて有り難すぎます。何者なのかレベルで詳しいですね!

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