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現実の多層性=意識の多層性=心の多層性
心の多層性のうち、無意識の領域を深層とする
→深層心理学は深層構造を解き明かそうとする
→昔話は現実の多層性を物語る=心の深層構造を物語る〈見慣れない立派な館、館に住む美女、見ることを禁止した座敷=深層構造の映し出し〉
以上の関係性を踏まえると適切な選択肢は①または⑤になると思われます。
①は「見慣れないものを描き出す昔話」の性格を、⑤は「見知ったものと見慣れないものとを描き出す昔話」の性格をそれぞれ説明しています。
ここからは推測となりますが「物語が既に述べたように現実の多層性について物語るものであってみれば」の叙述が指す内容は「見知ったもの・日常的なもの→見慣れないもの・非日常的なもの」という物語の構図ではないでしょうか。
また「深層構造」を物語るためには、深層部分だけでなく表層部分についても触れる必要があると考えられます。
こう考えると「見慣れないもの」だけで昔話の性格を説明しようとする①は不適切。よって⑤を正解とするものと思われます。
が、正直「昔話が現実の多層性を物語っている」に該当する記述部分を参照しないことには断定できません。仮に本文に「昔話=日常と非日常」のような対比記述がないのであれば、素直に「深層構造=見慣れないもの」としている①でいいと思います。
②→深層心理学は昔話の体験を根拠に成立しているという記述は(写真の)本文にない(と考えて自然)。
③→昔話も深層心理学も「心の多層性」について考察している点で同レベルであり、必ずしも昔話が「心の多層性を明らかに作り出している」とは言えない(昔話が解き明かしたものは深層心理学でも解き明かせると考えるのが自然)。
④→「意識化される可能性」が(写真の)本文にないため不適切。