地理
高校生
解決済み

ルワンダのツチ族やフツ族は宗主国の勝手な判断で後から見た目の違いで決められたものだと地理で習ったのですが、

とある現代文の問題集に載っていた文章には、
もともとツチ族やフツ族は存在しており、それを同じ国に無理やり押し込んだ為内戦が勃発したとありました。

どちらが正しいのでしょうか

ルワンダ内戦

回答

✨ ベストアンサー ✨

簡単に言うと牧畜民のツチと農耕民のフツは元からあった見方ですが、以前からその区別は判然としないもので、混血も進んでいました。言語も宗教もちがわないし衣食住の文化にも違いはありませんから分けて考える必要性もないルーツ的な区別にすぎなかったわけです。ただ、ツチが王朝をささえてきた面があるので、ツチの側には少数支配民族としての誇りというか自負はあったのかもしれません。これは私の想像です。ところが植民地支配の中でそのような民族意識を利用してドイツやベルギーはツチを中間統治者に位置づけて、植民地支配に対する不満を宗主国に向けてないための間接統治政策をとりました。この際に誰がツチで誰がフツかをひとり残らず特定するために身体の特徴で基準を設け、人民一人ひとりの身体計測をすることで完全に二分しました。つまりルーツがどうかということを無視した新フツ族、新ツチ族を創出したといってもいいと思います。現代文の問題集は入試問題を抜粋したものなのかどうなのか、国語の題材といえどもすくなくとも教科書や入試問題には事実誤認の文章を掲載したりはしないでしょうが、問題集ですとあくまで日本語として見所のある文章を題材にしているだけで、そこに書かれた内容が事実かどうかは精査されていないと思います。学術論文ではなく、エッセーや小説に書かれた内容はその分野に関しては素人と言わざるを得ない方の文章ですから、文学的に優れていても内容の信用度は高くないと考えるべきでしょう。
日本で言うなれば、1億2千万人の国民を眉毛の濃さとかホリの深さ、耳垢の形状などで縄文人と弥生人とに二分したうえで、弥生人だけを支配民族に位置づけて公務員や政治家、警察官に採用し、縄文人を従わせたという感じだと思います。

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