✨ 最佳解答 ✨
解説として、学校のテストや入試のレベルを超えることをご了承ください。
また、どうすべき論は、人によって意見が異なるところなので私が言うことが必ず正しいわけではないこともご留意ください。
★日本は核兵器廃絶決議案を出しているのに核兵器禁止条約には賛成していないのはなぜですか???
日本はアメリカの同盟国だからです。
前提から詳しく言うと、
1.アメリカは核不拡散条約(NPT)で、核兵器を持つことを許されている国(常任理事国)です。
2.核兵器を持つ理由は、核抑止論という考え方にあります。(核兵器ほどの強い攻撃力を持っていれば、自国を攻撃する国がいたとしても、その国に対して壊滅的な反撃を加えることができるため、それを恐れてそもそも攻撃してこない。という考え方)
1.2の理由で、アメリカは核兵器を廃絶するということは考えていません。
また、日本はアメリカの同盟国であり、日本が攻撃されたらアメリカが反撃するという条約を結んでいます。(日米安保)
そのため、日本自体は核兵器を持っていないけど、アメリカが核兵器を持つことで間接的に核抑止論を利用できているわけです。(核の傘に守られている)
また、日本の防衛力は、ロシアや中国の軍事力と比べると高くはないため、アメリカの同盟国であるという現状を維持する必要があると考えられています。
→アメリカの機嫌を損ねたくない。
つまり、
①核の傘で守られている。
②アメリカの機嫌を損ねたくない。
以上の理由で核兵器禁止条約に賛成していません。
★後、核兵器禁止条約に日本は調印すべきだと思いますか???考えを教えてください!!
私は、核兵器禁止条約に調印するべきだと考えています。
理由は
①核抑止論は理論的に破綻しているため。
②唯一の被爆国である日本が、核兵器廃絶の先頭に立つことが国際的に重要であるため。
③
詳しく説明します。
①核抑止論は理論的に破綻しているため。
核抑止論は、核兵器を持っている国は攻められない。=平和になる
という理論です。
であるならば、すべての国が核兵器を持った方が良いということになります。
しかし、核兵器をすべての国が持っていても、おそらく戦争は無くなりません。
核兵器を使用する戦争が常態化するだけです。
(日本では核兵器(原子力)の弊害を理解していますが、多くの国ではとても強い爆弾くらいの感覚しか持っていないです。)
今、核抑止論が運用できているように見えるのは、技術力がない国が多く、たまたま少数の理解ある国しか保有していないからです。
そのため、核抑止論は技術力や資金力の差が激しい現代だから成り立っている理論であって、近い将来(どの国でも核兵器を開発できるようになれば)ほぼ必ず破綻します。
② 唯一の被爆国である日本が、核兵器廃絶の先頭に立つことが国際的に重要であるため。
①の理由により、核兵器はそもそも廃絶した方が良いです。
しかし、核兵器が出回っている現代では、廃絶するためにかなりの力が必要です。
被爆国でもあり、国際的に発言力の高い日本が、核兵器を廃絶すると宣言すればそれだけで注目を浴び、世界の世論を大きく動かすきっかけになります。
また、1番の弊害となっている常任理事国に対しても、影響力が大きい日本ならではの交渉をすることができます。
そもそも論理的に破綻している核抑止論に頼って、いっときの平和を維持するのか、日本が率先して核兵器を禁止し、恒久的に核兵器による被害を無くすのか。
私は後者の未来を望みます。
長文ありがとうございます✨️