実験 170 ヨウ素滴定 市販の過酸化水素水 25.0mLを(ア)を用いて正確に取り,500
mLの(イ)に入れ, 蒸留水を加えて正確に20倍に希釈した。 この希釈水溶液 200mL
を(ウ)を用いて正確に取り,200mLの(エ)に入れ, 蒸留水を加えて全量を50.0mL
としたあと,ヨウ化カリウム 200g と 3.00mol/Lの硫酸500mLを加え, ①式の反応に
よりヨウ素を遊離させた。その後、(オ)から0.104mol/Lのチオ硫酸ナトリウム
Na2S2O3 水溶液を滴下して②式の反応により遊離したヨウ素を滴定したところ,滴定
値の平均は, 17.31mLであった。
H2O2 + 2I+2H+ → (a) +I2 ... ①
I2+2S2O32I + SO-
2I+S4O
……②
(1) 文中の(ア)~(オ)にあてはまる器具を次の(A)~(F)の中から選べ。
(A) 駒込ピペット (B) ホールピペット (C) 三角フラスコ
(D) メスフラスコ (E) メスシリンダー (F) ビュレット
(2) 反応式①の (a) に係数と化学式を記入し, 化学反応式を完成させよ。
(3) この滴定に用いられる指示薬の名称と終点における溶液の色の変化をかけ。
ー (4) 市販の過酸化水素水 (密度1.00g/mL) のモル濃度(mol/L) と質量パーセント濃度
(%) を求めよ。 H2O2 の分子量を34.0とし, 有効数字3桁で表せ。
5) この実験で ①式の反応を完成させるためには, ヨウ化カリウムは理論上何g 必要か。
KIの式量を166 とし 有効数字3桁で表せ。
(日本医科大 改)