問3 下線部(c) に関連して, たとえば, A~C種の3種で相同な遺伝子について
DNAの塩基配列を比較した結果、 表1に示す違いがあった場合、 これにもと
づいて系統樹を描くと、 図2のようになる。 図2の各枝の長さを示す数値は,
塩基配列の違い (%) を示す。 このような系統樹は無根系統樹とよばれ, 対象
とした3種が分岐してきた時間的な経緯は示していない。
図3中の ア および図4中の イに入る数値として最も適当な
ものを,後の①~⑦のうちからそれぞれ一つずつ選べ。
ア
31
イ 32
表2 3種と外群 (D種) 間の塩基配列の違い (%)
表 1
3種間の塩基配列の違い (%)
A種 B種
C種
B種
5
C種
7
6
C
図 2
A種 B種 C種
D種
18
17
16
む
B
A 48-017
図 3
D
根がつく
A
B
C
図 4
APC
ア
の選択肢:
① 8.5
② 10.5
③ 12
④ 13.5
⑤ 15
⑥ 16.5
⑦ 17
無根系統樹に共通祖先とのつながりをつけ加え, 時間経過とともに各種が
分岐したようすを示したものは有根系統樹とよばれる。 無根系統樹から有根
系統樹をつくるにはいくつかの方法があるが、 外群(対象となっているどの種
よりも前に, 共通祖先から分岐したことが明らかな種)を用いることが多い。
外群であるD種と, A~C種との塩基配列において, 表2に示す違いがあっ
た場合, 図3のように, D種に伸びる枝は, C種に伸びる枝の途中につなぐこ
とができる。 さらにこれらの共通祖先とのつながりをつけ加えると,A~
C種 およびD種の共通祖先につながる線 (つまり根) は,A~D種のうち, 最
初に分岐したはずであるD種に伸びる枝の途中のどこかにつくことになる。
そして図3を変形することにより, 図4のような有根系統樹ができる。
⑤ 2.5
イ
の選択肢:
0.5
②1
③ 1.5
④ 2
⑥ 3.5
⑦ 4
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