✨ 最佳解答 ✨
質問: なぜ硫酸マグネシウム水溶液に亜鉛板を入れると、亜鉛は変化しないのですか?
これは「金属のイオン化傾向」という性質に関係しています。
イオン化傾向とは、金属が電子を失ってイオンになりやすいかどうかを示す順番です。
この順番が高い金属ほど、イオンになりやすいということです。
- マグネシウムはイオン化傾向が高い金属です。
つまり、電子を失ってイオン(Mg²⁺)になりやすいです。
- 亜鉛はマグネシウムよりもイオン化傾向が低いです。つまり、マグネシウムほど簡単には電子を失ってイオン(Zn²⁺)になりません。
硫酸マグネシウム水溶液には、すでにマグネシウムイオン(Mg²⁺)が溶けています。
この水溶液に亜鉛板を入れると、もし亜鉛が電子を失ってイオン(Zn²⁺)になろうとすると、その電子をマグネシウムイオンに渡さなければなりません。
しかし、マグネシウムイオンはすでに電子を失って安定しているので、亜鉛から電子を受け取ってマグネシウム金属になることはありません。
つまり、亜鉛が電子を失ってイオンになることができず、反応が起きないということです。
まとめ
硫酸マグネシウム水溶液に亜鉛板を入れても、亜鉛は電子を失ってイオンになることができないので、変化しません。
これがイオン化傾向によるもので、マグネシウムが亜鉛よりもイオンになりやすい性質を持っているからです。
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