13 カタラーゼは酵素で、 過酸化水素が水と酸素分子に分解する反応の触媒である。
カタラーゼの触媒機能を調べるために,適切なpHと温度範囲で以下の実験を
行った。 これに関する下の問い (a ~ c) に答えよ。
[操作Ⅰ カタラーゼの粉末1.0mgを蒸留水 1000mLに溶かし、 酵素の溶液を
作った。 (溶液A)
[操作]
過酸化水素を蒸留水で希釈し,適当な濃度の溶液を作った。 (溶液B)
[操作Ⅲ〕
溶液B を 49.0mL はかりとり, そこへ溶液Aを1.0mL加え, 50.0
[(日)]
mL の溶液(溶液C)として酵素反応を開始させた。
[操作IV〕 1分後に反応溶液を5.0mL だけはかりとり, 0.50 mol/Lの硫酸溶液
を2.0mL加えたビーカーに滴下して酵素反応を停止させた。 (溶液C')
[操作V] 一方, 溶液B を 49.0mL はかりとり 溶液Aの代わりに蒸留水を1.0
mL加え, 50.0mLの溶液(溶液D)とした。 このうちの5.0mL をはかりとり
[操作IV〕 と同様に, 0.50 mol/Lの硫酸溶液を2.0mL加えたビーカーに滴下し
た。(溶液 D')
[操作VI〕 溶液と溶液 D'を60℃で数分温めた後、 それぞれの溶液を5.0×10-3
mol/L 過マンガン酸カリウム溶液で滴定した。 滴定の終点までに 溶液 C'
(b):
は 3.6mL, 溶液D'は4.0mLの過マンガン酸カリウム水溶液を必要とした。
a 下線部(a) と(b)で使用する器具の組合せとして最も適当なものを次の①~⑥
のうちから一つ選べ。 9
⑤
(a)
ホールピペット
ホールピペット
メスフラスコ
メスフラスコ
駒込ピペット
駒込ピペット
(b)
メスフラスコ
ビュレット
駒込ピペット
ホールピペット
メスフラスコ
ビュレット
b溶液D中の過酸化水素の物質量は何mol か。 最も適当な数値を. 下の①~⑥
のうちから一つ選べ。 ただし、溶液に含まれる還元剤は過酸化水素のみと
10 a mol
しKMnO4 H2O2 の変化は次の反応式で与えられる。
2Mn04
5 H= 0₂
MnO4 + 8H + 5e" Mn²+ + 4H2O
H2O2
O2 + 2H+ + 2e"
① 1.0×10-4
④ 5.0×10-4
② 1.5×10-4
⑤ 6.5×10-4
1.0×10-5
④2.5×10-5
c [操作ⅢI〕 の酵素反応で, 1分間に発生する酸素は何mol か。 最も適当な数値
を次の①~⑥のうちから一つ選べ。 11
omol
② 1.5×10-5
⑥ 3.0×10-5
2.0×10-4
⑥ 8.4×10-4
113
③ 2.0×10-5
⑥ 3.5 × 10-5